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沢登りの楽しさに目覚めてきた頃、私の頭にいつかは行きたい沢としてインプットされた二つの谷。 黒部「上の廊下」と、九州・脊梁山地の「上の小屋谷」・・・・・・・ 今回メンバーに恵まれ、念願の「上の小屋谷」を遡行することができた。 そのスケールこそ黒部にはかなわないものの、沢を旅する喜びでは決して劣るものではなかった。 九州脊梁山地の懐に抱かれた2日間、タップリ沢の中での時間を楽しんで来ました。 |
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沢登りの楽しみは、なんだろう・・・? 人それぞれ楽しみ方は千差万別。 九州の谷は、中央に較べるとスケールが小さく 一日で遡行して下山できる谷がほとんどだ。 谷のスケールそのものを楽しむような沢登りは あまり期待できない。 結果的に違う楽しみを見出す事になるが、 それは、滝登りなどのように登攀的なものに 向かうことが多いようだ。 何日間か時間をかけて稜線を目指す。 谷の中で過ごすその時間そのものが楽しみであり喜びであり・・・・ そんな沢登りが私は好きだ。 |
今回の「上の小屋谷」は、 まさにそんな沢登りを楽しむことができる 九州では珍しい谷と言う事ができるかもしれない。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 前日、長崎を出て、大村で「みみずまる」を拾う。 鳥栖で「ひふみんちゃん」を拾う。 *私たちはゴミじゃないぞ〜〜ゴメン! 椎葉ダムの女神の像公園で遊さんと合流し、 テントを張る。 このあたりの谷に入る釣り師と思われる人たちが 大勢テン泊している。 |
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翌朝、下山予定地の萱野に遊さんの車をデポし、 耳川を上流へと向かう。 広くなった路肩に車を停め、遡行準備をする。 今日の行程は長いので時間稼ぎと、 砂防ダムをパスするため上の小屋林道を歩く。 1時間ほどの林道歩きで、上の小屋に到着する。 いよいよここから上の小屋谷の遡行が始まる。 水と緑がきれいだ。 河原歩きから始まり、ゴーロの谷となる。 2〜4m程度の滝は数え切れないほど出てくる。 |
それぞれ直登したり、へつったり、小高巻きしたり、 どんなにでも登ることができる。 シュリンゲやロープもまめに出し、安全を期す。 なにしろこんな深い谷でだれか動けなくなったらアウトだ。 いくつかの支流の出会いを過ぎ、岩中谷が右から出合う。 谷はゴルジュとなる。 ゴルジュの中の滝の直登を楽しみながら遡行は続く。 2段15mの滝が現れるが、ここは右を巻く。 ここまで巻き道には赤い布の印があったが ここより上流にはなかったので、釣り師の人たちの印だろう。 左から支流が出合う。 ここで釣り師の人と会う。 今回唯一出会った人だ。 釣り師の人もここから上流にはあまり入らないらしい。 この先、上の小屋谷で人の気配を感じる事はなかった。 |
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我々は上流へと進む。 と、目の前に堂々たる大滝が姿を見せる。 豊富な水量が20mの高さから落ちてくる様は まさに圧巻だ。 いきなり現れるその突然さに、歓声が上がる。 しばらく、全員滝の前で立ちすくんでしまう。 誰かが言う・・・・・ 「今この滝を見てるのは、ここまでやってきた私たちだけよね〜〜」 そう、車道から見る大滝ではなく、 自分の足と体で苦労してここまでやって来たからこそ この滝を素晴らしいものと感じることができるのだ。 そんなピュアな自分にさせてくれるこの自然・・・・ 大きな滝、小さな草、水の流れ、仲間、そして自分、 なんでも、素晴らしい存在にしてくれる自然がある。 なんにでも純粋な気持ちで感動をする自分がいる。 これが沢登り・・・・・・・・・・・ |
「隊長、この先は右ですかね〜〜?」と、声がする。 みみずまるが、私をリーダーとしての現実に引き戻す・・・ 「ハイ、任せます・・・」と、権威のないリーダーは言う。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 進んでいくと、左から「小国見谷」と思われる谷が出合う。 その先には12mの滝がある。 ここは、滝の右手の岩を登るとガイド本にある。 ホールドは豊富そうだが、中間支点はなさそうだ。 空身でハーケンとバイルを持って取り付く。 途中にハーケンを一枚打つ。 残置したがリスが浅く、効きは甘い。 後で使用する人は注意してください。 難易度的には、なんと言うことはない岩登りだが 落ちればアウトです。 用心用心・・・・・・ |
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この滝を登り、小滝をいくつかクリヤーすると 今日のテン場に到着。 先客の焚き火の跡があるのですぐにわかる。 5人用テントを張れるスペースは充分あります。 さて、なにはさておき、沢の水にビールを冷やしましょう!! そして、テントを張って、着替えを済ませたら 今日の夕食を作りましょう・・・! 今日は、みみずちゃんのハッピーバースデーなのです。 *ちょっと遅れたけど・・・・ ご飯を炊きながら、焼肉パーティーが始まるのです。 *ここのところの詳しいディナータイムのレポートは ひふみんちゃんが担当となっております。 |
酒を飲んだらすぐ寝る人がいて、・・・私Jimnyです(^_^;) いまいち盛り上がりにかけたまま谷の夜は更けたのでした・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 朝で〜〜〜す!!! Jimny倶楽部の一日の始まりは、 たくあん切りから始まる事をダレも知らなかったのでした。 目が開いてない「みみず」も、おしゃべりを忘れてる 「ひふみんちゃん」も,目をこすりながらたくあんを切ったのでした。 味噌汁とご飯とたくあんの朝食を済ませ、いざ、出発! ここで「みみずまる」の的確な地図読みで あやうく違う谷に入りそうなところを、救われたのでした。 う〜〜ん、眠そうにしてる割に頭は起きてるのね〜〜感心、感心、 さて、5m、8mといきなり滝を越えていくと 最後の大滝がじゃ〜んと登場する。 きれいな滝だ・・・・・・ |
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ここは右を巻いたが、かなり微妙な大高巻きだった。 ガイド本には左を巻くとあるので、左が正解だろう。 巻いても巻いても、岩壁が終わらず、 大高巻きとなり、そのままスズタケのヤブを漕いで 角割林道へ飛び出した。 ここで、靴を履き替え、登山道から国見岳へ。 国見岳で大休憩を取り、五勇山まで懐かしい縦走路を辿る。 五勇山からは萱野へと下山した。 こうして、九州最奥「上の小屋谷」・・・・・と、ガイド本にある 上の小屋谷の沢登りが無事終わった。 あこがれ続けていた上の小屋谷、 その憧れを裏切る事のない大きな懐を感じさせてくれた。 母の胸に抱かれるような、このおおきな谷が いつまでもそのままあり続けてくれる事を願います・・・・・ |
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