Jimny徒然記 2009年10月

 このページでは、私Jimnyの周りで起こったことや、
 日々感じたこと思ったことなどを徒然に綴っていきます。
 なにか不適切な表現や、間違った記述などがありましたら、
 ぜひご指摘ください。


            *これまでの徒然記一覧

【今月の目次】
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●2009.10.25・・・・撤退
●2009.10.16・・・・会のリーダー
●2009.10.14・・・・島原へ
●2009.10.12・・・・登山じゃなくて山歩き
●2009.10.09・・・・歩く。
●2009.10.04・・・・ちょっと多良へ
●2009.10.03・・・・岩トレ

●2009.10.25・・・・撤退
今日は、阿蘇根子岳の縦走へ行きました。
前日は福岡県・日向神のスラブと愛のエリアでのフリークライミングを楽しみ、夕方登山口近くへ移動してテント泊しました。

今日、根子岳へは地蔵尾根から取り付いて西峰へと登り、天狗峰への縦走の計画でした。出発時のどんよりと曇った空を見て、今日の山行が無事に終了できるかどうか少し不安でした。

今回は西峰から天狗峰への縦走で、メンバーは6名。
このルート初めてのメンバーが3名。
高度を上げるにつれて天候は悪化していきました。
東からの風はだんだん強くなり、小雨もぱらつくようになってきました。
私の気持ちは少々揺れていました。

地蔵尾根の高度1300m付近で休憩を取り、メンバーに伝えました。
「今日のコンディションなら、稜線は相当な強風が予想される。天気予報でも午後から降水確率が上がっているので雨になる可能性が高い。万一メンバーの誰かが怪我でもしてビバークとなった場合、このコンディションでは最悪の状況も考えられる。稜線の天候の状況によっては撤退・下山の可能性もあるのでそのつもりでいるように・・・。」

今回の山行を楽しみにして参加してきたメンバーの気持ちを考えると、やはり辛いものがありました。

そして、稜線に出てみるとやはり風は強く、雨はみぞれ交じりとなりました。
私は撤退の判断をし、メンバーに伝えました。
一般ルートで登れる西峰のピークまで登り、風をよけて休憩を取り下山にかかりました。年配のメンバー6人ほどのパーティーは縦走へと向かって行きました。彼らよりも遥かに若い私たちパーティーでしたが、私は自分の判断は間違っていないと思います。

縦走路へ向かったパーティーの力量を私は知りませんし、彼らの今日の山行の目的も知りません。悪天候時のバリエーションルートでの訓練だったのかもわかりません。

私は先に言った言葉をもう一度メンバーに伝えました。
そして、メンバーそれぞれが個人山行する時にも、撤退の判断のひとつのケースとして参考になればと考えました。それだけでも今日の山行は、当たり前に山行を成功させた時よりも、意義のあるものになったと自分では信じています。

今日のコンディションでこの縦走を成功させる確立は99%程度はあったでしょう。
アクシデントが発生する確立は、晴天時での縦走とそんなに変わりなく成し遂げる自信はありました。しかし万一何らかのアクシデントが発生した時、その後の状況は大きく変わってきます。この天候時でのビバークは死に繋がる危険性も大きくなります。

今までの山岳遭難事故の事例を見てもわかるように、天候への対応のミスが遭難事故の原因となっているケースが多くあります。
今日は参加メンバーにそんな判断を考えてもらう良い機会だったと思います。

山にはいつだって行けます。
私たちは、途中敗退した今日の山行で、何事もなく成功して「バイザイ!」と喜ぶ山行では得ることの出来ないことを学べたと思うのです。

ある意味では、山行が成功できなかった今日のようなことこそ「山人」の山行の中で、私がメンバーに最も伝えたい事なのかも知れません。



●2009.10.16・・・・会のリーダー

最近関東の山好きな方と知り合いになり、ネット上で山のことや山岳会のことなど楽しくやり取りさせていただいています。地域が変わっても、山岳会の悩みは同じのようです。

若い世代が入ってこない。。。
会員が増えない。。。。
山行がマンネリだ。。。

会のリーダークラス(役員さんたち)は、頭が痛いことだと思います。
そこで、いろいろな山行を企画していくことになるのだろうと思いますが、

私が思うに、リーダーさんたち自身も、山を楽しむために会に入っているわけですから、自分自身が楽しめる山行じゃなきゃ意味ないですよね。
そりゃあ、たまには自分の休みを会の為に使うこともあるでしょう。
でも基本は自分が楽しめることが前提だと思うんです。
趣味の集まりですから・・・・・

昔入っていた山岳会の運営委員会の席でのことです。
夏山合宿の企画会議でした。
新人メンバーからは剣の一般ルートの希望が上がっていました。
夏山合宿の担当リーダーのAさんは、自分自身が行きたいルートがあったようですが、『新会員さんが希望してるから、しょうがないな。それにするか。。。』と言いました。

別のBリーダー部員が言いました。
『いいや、Aさんが行きたいところに行けばいいさ。せっかくの休みとお金を使っていくんだもん。自分が行きたいところを企画して、それに参加できる力のあるメンバーだけ連れて行けばいいさ。』と。

Aさんは、『それじゃあ、山にいけることを楽しみに入ってきた会員さんがかわいそうだよ。』と言いました。
Bさんは、『行きたい山があったら自分の力で行けるように頑張って力を付けることさ。その手助けをするのが山岳会でしょう。』

Aさん、『う〜〜ん、理想はそうだけどね〜〜』

Bさん、『理想でいいのさ、趣味の会だもん。仕事じゃないんだから、理想を求めていいのさ。』

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私は今、この時のBさんの志を受け継いでやっているつもりです。
基本的なスタンスとしては・・・・・

でも現実には、若い会員さんに楽しんでもらいたいとか、あの山に連れて行って上げたい、とか、ちょっと上から目線でやりすぎてる部分もあるんじゃないかな? と、時々立ち止まらなければと思います。



●2009.10.14・・・・島原へ
今日は仕事の用事で島原へ行きました。
お昼ごはんは、島原名物の「具雑煮」で会食でした。具雑煮なら「姫松屋」とか言う名店だとか、、、、

職場の東長崎から森山町を抜け愛野へ。愛野から島原グリーンロードを走りました。 雲仙の牛首岩と言う岩場へ行くときは、この途中にある百花台方面へと入るので、グリーンロードで島原市内へ入るのは初めてのことです。
グリーンロードは快適なドライブコースでした。
気が緩むとついついスピードオーバーしてしまいそうです。

予定の時間より早めに着いたので、島原城の周りを散策してみました。
城のお堀の周りの散歩道がいい感じでした。

帰り道、雲仙の平成新山をいつもと違う角度で見ました。
いつも見ている姿とはずいぶん違っていて、言葉が適切かどうかはわかりませんが、
「悪魔の山」とでも言いたい表情を見せていました。
いまだモクモクと白い噴煙を上げていて、山頂付近はとげとげしい荒々しい山容でした。このまま噴火活動が収まってくれる事を願います。

そしてその肝心の具雑煮ですが、「美味!美味!美味!でした。
それは食べた瞬間「おいしい!」と声に出るおいしさではなく、食べていくうちに、また食べ終わった後に、なんとも知れないほんわかとした幸せな気持ちになれる、と言ったら言い過ぎでしょうか。。。。
島原、なんかちょっと気になる街でした。



●2009.10.12・・・・登山じゃなくて山歩き
久し振りにカミサンと二人で山歩きしてきました。
九重・涌蓋山です。。。
今回は一目山からみそこぶし山、涌蓋山への縦走コースのピストンでした。
なかなかいい感じのコースでした。
自分ではそこそこ九州の山は歩いたつもりでしたが、
まだまだこんな素敵なコースも有ったんですね。。。。反省しきりです。

詳しいレポートは後ほど、、、お楽しみに。



●2009.10.09・・・・歩く。
お昼休みと用事を兼ねて、
久しぶりに近くの銀行まで歩きました。

車で行けば2,3分。
歩けば15分〜20分位かな。。。。

春になれば桜並木が美しい
川沿いの遊歩道をテクテクと。

道沿いには、ご近所の方たちが手入れ
されていると思われる秋の草花が
いろいろと咲いていました。

車で走れば目に留まることもない花たち。季節の終わりのその花に、命をつなごうとがんばって蜜を吸っている蝶たち。この小さな花や蝶が今日はなんだか愛しく思えてなりません。

人は歩くように作られています。

歩かなければ見えないもの。
歩かなければ感じ取れない風。
歩かなければ聞こえない木々のそよぎ。
歩かなければわからない花の香り。

歩かなければ気づかない自分の生き方。。。。。。

最近ちょっと、心を置き去りにして早足でばかり歩いていたような気がします。



●2009.10.04・・・・ちょっと多良へ

建立が進む金泉寺のお堂

金泉寺の山小屋

多良権現

多良国見岳から見た諫早干拓堤防と雲仙岳
昨日の岩トレの疲れを癒すべく、多良岳へのんびりハイキングへ出かけかました。
私は金泉寺のお堂の建設が始まって以来、金泉寺へは行っていませんでしたので、どんな様子になっているのか気になっていました。

お堂は11月のはじめ頃に落成式があるとの事で、外観は仕上がっている状態でした。こじんまりとしたお堂ではありますが、銅葺きの屋根が見事で、なかなかセンス良く仕上がりそうです。

金泉寺の広場のベンチで昼食を取った後、久しぶりに多良権現まで行ってみました。

国見岳とのコルで、懐かしい人に会いました。
昔、私に岩登りの手ほどきをしてくれた先輩2人です。IさんとHさん。お二人には本当に感謝しています。あの頃の経験がなければ今のような山登りもしていないかも知れません。お元気そうな様子を拝見することが出来て、多良権現まで足を伸ばして良かったです。

多良権現さんにおまいりを済ませて、国見岳に立ち寄りました。
ここからの展望はなかなか素晴らしいものがあります。

金泉寺に戻り、黒木への下山しました。
途中、水場のところで女の子のハイカー1人と会い一緒に下りました。
「若い女の子が山へひとりで来るなんて、今時怖がられるよ・・・・」なんて、話をしながら。


●2009.10.03・・・・岩トレ


初級ルートを登るヒロ君(左)とJimny(右)

段菊の花

展望台下の岩へ懸垂下降するJimny

当日の参加者(Jimny撮影)
長崎市内の岩場「権現岩」で訓練を行ないました。懐かしい場所です。
長崎の山岳会の岩登りの基本訓練は、この岩場で行なうことが定番でした。
今時のフリークライミングの岩場ではありませんので、難しいところではありません。
現在では、北アルプスの剣岳や穂高岳、槍ヶ岳などの岩場が出てくる登山に出かける前の訓練とか、冬山に向けてのアイゼントレーニングなどに使われています。

今回は、阿蘇根子岳縦走に向けての事前訓練を行ないました。
バリエーション初心者が2名参加していましたので、自分自身の確認の意味も込めて、基本的なことからじっくり行ないました。

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