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中山越 |
南壁を見上げる |
経ケ岳南壁は、黒木から取り付けばアプローチだけでへばってしまいそうなので、 今回は中山キャンプ場の上まで車で入り、らくちんアプローチとなりました。 キャンプ場から伸びる林道をゲートのあるところまで車で入り、そこからの歩きです。 中山越までは30〜40分ほど。中山越から南壁直下までは30分ほど。 思ったより楽なアプローチでした。 南壁の下を東から西までぐるっと見て周り、登れそうなラインを探しました。 以前目にしたことのあったハンガーボルトで整備されていたのは、やはり1本のルートだけでした。 天気予報によれば、この日は快晴で暖かくなるとのことでしたが あいにく太陽はまだ雲の中です。 おまけに風もあり、体感温度はそこそこ低くてちょっとつらい登攀になりそうな予感。 壁の立ち具合から、初見でザックを担いでの登攀はちょっと自信がなかったので ここはカラミでリードする事にしました。 1本目のボルトが5m位登ったところにあり、階段状ではあったものの慎重に取り付きました。 ボルトはしっかり打たれています。 |
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1ピッチ目 |
ビレイポイント |
ホールドはガバが要所要所にあり快適ですが、手と足の位置のバランスが悪い感じの所もあり クリップなどは緊張する場面もありました。 おまけに登るにつれ風がもろに当たる様になり、手がかじかんできました。 だんだん指先の感覚がなくなり、自分の指が本当にホールドを保持できているのかどうか わからなくなってしまいました。 普段なら普通に持てるはずのカチホールドはまったく使うことができず、 安心できるガバを求めての流浪の旅が続きます。 アトムから「もうすぐ半分!」のコールがあり、50mロープが半分近く出た頃、 平行ピンのビレイポイントに到着! 荷揚げをしなければならないので、これ以上は登れません。 今日は軽量化のためシングルロープにしたのです。 一度ロワーダウンして取り付きに戻りました。 指先と足の先も冷え切ってしまい、感覚がなくなってしました。 アトムが荷物を担いでトップロープ状態で登って行きます。 小柄な彼女にとっては、いいホールドが遠くてかなり厳しそうです。 それでも無事登り切り、ビレイ体制を取り私を確保してくれました。 このビレイはハンギングビレイです。 立ち木はそばにあるものの根っ子が浮いていてとても使えません。 |
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経ケ岳山頂にて |
中山越へ戻る |
2ピッチ目は10mくらいの短いピッチでしたが、ここもそれなりにやばかったです。 ここも平行ピンが終了点ですが、そこに到達する直前のブッシュ混じりの所が一番怖い感じでした。 アトムを迎え入れて、そのままロープは解かずにアトムが急斜面のブッシュ帯に突入していきます。 安全なところまで登ってロープを回収してもらい、私が続きました。 後はブッシュを登って経ケ岳の山頂へ登るだけです。 ですが、ここからが本日の第二の核心だったかも、、、、 山頂近くは日頃の強風の影響でブッシュは背が低く、装備を入れた大きなザックが引っかかって 苦労しました。 20分ほどヤブを漕ぐと、山頂のすぐ下の登山道に飛び出しました。 経ケ岳の山頂でお昼ご飯を済ませ、のんびり下山しました。 久しぶりに緊張感のある登山ができて、私もアトムも満足でした。 |
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