≪Jimnyの山登りレポート≫
経ケ岳南壁・多良山系
                  

その昔、私たちの長崎の先輩岳人がトレーニングに励んだと言う経ケ岳の南壁に行ってきました。
以前取り付いたことはあるものの、山頂に抜けたことはありませんでした。
今日は無事経ケ岳の山頂に抜けることができました。
今回は相棒のアトムと二人だけだったこともあり、あまり画像はありません。ご了承ください。
                                     
【登った山】・・・・・・・経ケ岳(長崎佐賀県境の山)南壁
【コ ー ス】・・・・・・中山キャンプ場上〜中山越〜経ケ岳南稜ルート〜南壁下
            〜南壁クライミング〜経ケ岳山頂〜中山越〜キャンプ場
【登った日】・・・・・・・2009年2月11日(水・祭)
【天   候】・・・・・・・曇り/晴れ
【メンバー】・・・・・・・アトム、Jimny
中山越
南壁を見上げる
経ケ岳南壁は、黒木から取り付けばアプローチだけでへばってしまいそうなので、
今回は中山キャンプ場の上まで車で入り、らくちんアプローチとなりました。

キャンプ場から伸びる林道をゲートのあるところまで車で入り、そこからの歩きです。
中山越までは30〜40分ほど。中山越から南壁直下までは30分ほど。
思ったより楽なアプローチでした。

南壁の下を東から西までぐるっと見て周り、登れそうなラインを探しました。
以前目にしたことのあったハンガーボルトで整備されていたのは、やはり1本のルートだけでした。

天気予報によれば、この日は快晴で暖かくなるとのことでしたが
あいにく太陽はまだ雲の中です。
おまけに風もあり、体感温度はそこそこ低くてちょっとつらい登攀になりそうな予感。

壁の立ち具合から、初見でザックを担いでの登攀はちょっと自信がなかったので
ここはカラミでリードする事にしました。

1本目のボルトが5m位登ったところにあり、階段状ではあったものの慎重に取り付きました。
ボルトはしっかり打たれています。
1ピッチ目
ビレイポイント
ホールドはガバが要所要所にあり快適ですが、手と足の位置のバランスが悪い感じの所もあり
クリップなどは緊張する場面もありました。

おまけに登るにつれ風がもろに当たる様になり、手がかじかんできました。
だんだん指先の感覚がなくなり、自分の指が本当にホールドを保持できているのかどうか
わからなくなってしまいました。
普段なら普通に持てるはずのカチホールドはまったく使うことができず、
安心できるガバを求めての流浪の旅が続きます。

アトムから「もうすぐ半分!」のコールがあり、50mロープが半分近く出た頃、
平行ピンのビレイポイントに到着!
荷揚げをしなければならないので、これ以上は登れません。
今日は軽量化のためシングルロープにしたのです。

一度ロワーダウンして取り付きに戻りました。
指先と足の先も冷え切ってしまい、感覚がなくなってしました。

アトムが荷物を担いでトップロープ状態で登って行きます。
小柄な彼女にとっては、いいホールドが遠くてかなり厳しそうです。

それでも無事登り切り、ビレイ体制を取り私を確保してくれました。
このビレイはハンギングビレイです。
立ち木はそばにあるものの根っ子が浮いていてとても使えません。
経ケ岳山頂にて
中山越へ戻る
2ピッチ目は10mくらいの短いピッチでしたが、ここもそれなりにやばかったです。
ここも平行ピンが終了点ですが、そこに到達する直前のブッシュ混じりの所が一番怖い感じでした。

アトムを迎え入れて、そのままロープは解かずにアトムが急斜面のブッシュ帯に突入していきます。
安全なところまで登ってロープを回収してもらい、私が続きました。

後はブッシュを登って経ケ岳の山頂へ登るだけです。
ですが、ここからが本日の第二の核心だったかも、、、、

山頂近くは日頃の強風の影響でブッシュは背が低く、装備を入れた大きなザックが引っかかって
苦労しました。
20分ほどヤブを漕ぐと、山頂のすぐ下の登山道に飛び出しました。
経ケ岳の山頂でお昼ご飯を済ませ、のんびり下山しました。

久しぶりに緊張感のある登山ができて、私もアトムも満足でした。