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たまたま3日間の休みが取れたので、久しぶりに単独で長距離縦走を行った。 木曜日頃から天候が荒れていたので、山には積雪が有ることは予想ができた。 行き先を何処にしようか迷ったあげく、 12年前の秋に計画したが尾平越であえなく敗退した同コースに再挑戦することにした。 もっとも、当時のルートはスズ竹が伸び放題で登山道もかなり荒れており、 初めての挑戦ではかなりの苦戦を強いられた。 逆コースではH.15年に大崩山から縦走しているが、 障子尾根を下るか登るかではかなりきつさが違うように思う。 |
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上畑登山口から40分ほど登ると積雪が現れ、気持ちの良い登りが続く。 水場で一息ついて、いよいよ急な登りに入る。 雪がしだいに深く硬くなってきたので、アイゼンを装着した。 が、このアイゼンが靴に合っておらず、途中で緩んでくるので何度も付け直す。 アップダウンを繰り返し、ここで滑ったらあの世行きの急斜面をトラバースし、 やっと大障子岩にたどり着いた。好天で風も無く温かいので、霧氷が解け始めキラキラ光って美しい! 大障子岩を下ってしまえば、それほど危険なところは無く祖母までたどり着ける。 宮の原からは他の登山者の足跡がたくさんあった。 祖母小屋で小屋番の加藤さんに合い、去年コシカケ岩でお世話になったお礼を言う。 その晩は、加藤さんが新しく開拓したルートの話などを聞きながら、ゆっくり時間を過ごした。 |
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翌日は朝食をゆっくり摂ったので、出発時間が予定よりかなり遅くなってしまった。 先に出発した登山者と祖母山頂の下りで合流したので、 黒金尾根の分岐まで同行し、別れ際に写真を撮りあった。 稜線の雪は10センチから15センチくらいであったが、 明け方冷え込んだため硬くしまっているので、アイゼンが効いて歩きやすい。 トレースは尾平越までであったが、その先は積雪も少なくなっていた。 尾平越のブナ広場の水場は整備されていて、たっぷり水があったので、焼きそばを作って食べた。 「あー、ビールが、、、」祖母小屋で仕入れたビールがあったが、 夜のお楽しみに取っておく。ここはガマン、ガマン。 後はだらだらしたアップダウンで本谷山、笠松山とやり過ごし、 雪を被って頭をたれたスズ竹と格闘しながら九十九越に到着した。 まだ陽は明るく、雪を纏った傾山が美しく映えていた。 |
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テントを張って今宵の寝床を作り、お楽しみのビールを飲みながら夜空を眺める。 星が瞬いていたが、寒い!!ホッカイロを足の裏と背中に張って寝た。 朝起きたら靴が凍っていた。信じられん、ここは九州だぞ! 今朝はガスっていて山は見えないが、天気は崩れそうに無かった。 杉ガ越えルートとの分岐に来るとガスは晴れてきて、縦走してきた山々が雲海の上に見渡せた。 傾山頂から積雪のためルートを一部変更する旨のメールを送り、三尾経由で九十九登山口へ下山した。 |
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今回は初めて祖母傾を縦走したときに比べ、 スズ竹が異常に少なくなっていることと、鹿が多くなっているのに驚いた。 まるで全く違う山域を歩いているようだったが、 3日間どっぷりと山に浸かり、心地よい疲れでリフレッシュ出来たようだ。 帰りには白丹温泉(入浴料金:大人250円、シャンプー・ボディソープ付、休憩室あり) で汗を流した。 |
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帰りの車中、「穂高よさらば」を歌いながら、 次は何処に行こうかと考えていた。 レポートbyアトム |
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