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多良山系の長崎県側の登山口である黒木から「五家原岳」への道をとると |
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多良山系の遡行対象となる谷は、 轟の滝の「境川」と平谷の「左俣」を除けば、 ほとんどが黒木からの取り付きとなる。 「八丁谷中俣、左俣」、「小河内谷右俣、左俣」がそうだ。 遡行対象としては、「小河内谷右俣」が 一番面白いと言えるが 沢登りに何を求めるか、沢で何を楽しむか、 で面白いかどうかは違ってくるので 一概には言えない・・・・・・ 今日は、「小河内谷・左俣」を楽しんで来たので レポートします。 取り付きは「小河内谷右俣」と同じく、 黒木の民宿の所からすぐに沢に入ることになる。 夏場の土日は、水遊びをするキャンパーで 賑わっているので静かに入りましょう。 明るいナメやゴーロを進むと、砂防ダムが二個現れる。 左から巻くが、いやらしいと思う人は、 この砂防ダムの先まで登山道を歩いてもOKです。 |
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二俣に出るが、「小河内谷・右俣」の出合いには、 新しい砂防ダムが出来ている。 今日は、「左俣」に入る。 小さなゴルジュ丈の中に、深い釜がいくつかあり、 腰や胸まで浸かって、 へつったり、泳いだりして越えて行く。 頭上には、登山道の木橋が沢を渡っている。 多良岳の名物「樅の木」へのルートを左に分けると、 谷は登山道から離れていく。 ここからは小滝をいくつか越えて、ゴーロ帯が続く。 ここまでは、泳げるメンバーだけならロープは不要。 |
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そして最初の滝に出る。 8mの幅広滝だ。 いつもより水量が多い。 右、左、真中・・・・と、どこでも登れるが、 今日は水量が多いので右手の水際を 登ることにする。 あまり人が入る谷ではないので、 ぐらつくホールドが多い。 |
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登り上がり、落ち口に横たわっている倒木に ビレイを取り後続を確保する。 全員なんなく登る。 途中、一度登山道が谷を横切る。 出発が遅かったので、ここで今日は昼食とした。 ここからしばらく登ると、二俣となる。 左は「中岳」へと突き上げる谷だ。 右の「本流」へと進む。 |
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前方にゴーゴーと水しぶきを上げる 大滝が見えてきた。 高さ20mはあるが、釜はない。 ホールドは水流の中に豊富にあるのだが、 今日の水量では水中のホールドは 使えそうにない。 水流の右手を登ることにする。 案の定、ホールドの岩は浮いている。 |
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途中、残置ハーケンが一枚あるが、 古くてあてにはならない。 この滝をリードする時は、リスはあるので ハーケンの二、三枚は用意して取り付いてください。 落ち口付近が、ややかぶり気味となるので ちょっと緊張する。 滝の上のビレイポイントは立ち木を使えるが、 近くの岩が浮いているので ビレイ中に落石を起こさないように 充分な注意が必要です。 さて、この滝を登ると、すぐに林道へと出る。 ここで遡行は終了となる。 林道を右に10分も歩けば、 黒木〜五家原岳間の登山道に出る。 ここから黒木までは40分位か? |
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あと、滝がニ、三本あれば もっと人気のある谷になるのだろうが 今ひとつ、物足りないスケールのようでもある。 だが、へつりあり、泳ぎあり、滝登りあり、と 沢登りの要素は一応揃っているので 初心者を連れての訓練にはいいかもしれない。 それと、最後の大滝は、ハーケンを使っての リードの練習にもいいと思います。 ともあれ、怪我をしないように楽しみましょうね! |