≪沢登り≫

     【福智山・七重の滝】・・・・北九州の沢

北九州の名山「福智山」の沢・七重の滝に行きました。
前日の雨でたっぷりの水量の中、シャワークライミングを楽しみました。
                            

  【山域】・・・・・・・・・ 福智山(福岡県・北九州市)
  【山行形態】・・・・・・沢登り(朝霧山の会・例会山行)
  【遡行谷】・・・・・・・・紫川上流・七重の滝
  【山行日】・・・・・・・・2001年9月3日(月)
  【天候】・・・・・・・・・・晴れ
  【メンバー】・・・・・・・L/Jimny、SL/超人Nさん、鉄人Iさん、ご近所のJちゃん、
              ビューティーそのこさん、mimimama、息子その1
  【コース】・・・・・・・・鱒淵ダム→登山道→七重の滝「F1」→大滝「F7」→登山道→鱒淵ダム


 以前、北九州の友人から
 案内していただいた「七重の滝」は、
 私のお気に入りの沢となりました。

 今年は、朝霧山の会のメンバーで
 北九州にお邪魔しました。

 平日と言うこともあり、参加者は私を含め6名。
 それと帰省中の「息子その1」が特別参加。

 長崎を朝出発して、鱒淵ダムに到着。
 身支度をして、10時出発する。

 ダムの上を歩き、
 舗装されたダムの管理用道路を歩くこと15分程。
 「福智山」への道を左に見て、
 少し進むと「七重の滝」への道標がある。

 ここから山道となり、しばらく歩いていくと
 正面に「一の滝」が見えてくる。

 さ〜、ここから七つの滝が連続する沢登りの始まりだ。
 ここで登攀具を身に付け、「一の滝」に取り付く。

 この「F1」は滝の左の岩を登る。
 やや逆層気味の8m位のこの岩には、
 かなり上の方にハーケンが
 一枚残置してある。
 続く「F2」は、胸まで浸かって取り付きまで行く。

 一旦5m程直上して、立ち木にランニングビレイを取り、
 そして、バンド状の岩を左にトラバースする。

 この滝の登り出しはホールドに乏しく、
 水の中にもいいスタンスがないので
 全員取り付きで苦労する。

 「F2」を登ると、息つくひまもなく二段になった「F3」だ。

 3m位の滝の水際を登り、一段上がる。
 そのまま、上段のトユ状の滝をへつりと突っ張りで登る。
 さてさて、「F4」が現れる。
 去年よりも水量が多く、なかなかの迫力だ。

 まず、ツルンとしたルンゼ状のところを跨いで右に移る。
 ホールドがないので慎重に渡る。
 ここからは直上するのだが、ホールドは水の中なので
 本当のシャワークライミングだ。

 「え〜〜、水の中を行くとね??」と、
 初めてシャワークライミングを見る「息子その1」が
 うれしそうな顔をしている。

 その「息子その1」が続いて登ってくる。
 この滝の上は少し広くなっていて
 休憩するのにはいい場所だ。

 空も明るくなってきたし、いいぞ、いいぞ・・・・(^-^)

 「F5」、「F6」と順調に越えていくと、いよいよ
 この沢のクライマックス、「F7」の大滝だ。
  今日の水量だと、
  リードは止めといたほうがいいかなあ〜とか思いながら
  ここまでやって来たが、実際に大滝を目の前にすると
  闘志がムラムラと湧いてきた・・・・・・

  親父:「ファィト〜〜〜!」
  息子:「いっぱ〜〜〜〜〜つ!」

  と言ったかどうかは定かではない・・・・・・(^_^;)


  大滝に取り付く前に深呼吸をする。
  水の中のホールドを見えるものは目で確認する。
  登るラインのイメージを頭に描く。

  嵐のK会長に教えていただいたように、
  メットの下に帽子をかぶり、いざ!
 滝に取り付くと、体は水の中に入ってしまうので
 視界には、水と水の中にある岩しか見えない。
 耳には、ゴーゴーという水の音だけが聞こえる。

 5m程直上し、右にトラバースする。
 一段と水圧が強くなり、
 落とされないように慎重にホールドを探し、
 水流の右手に出る。

 パッと視界が開け、風景が目に飛び込む。

 緊張の一瞬が終わり、
 下を見るとみんなの顔が目に入る。
 気を抜かないように落ち口へ登る。
 後続の確保の用意をして下を見ると、
 「息子その1」が登る準備をしている。

 先日、くじゅうで沢登りの真似事をしたとはいえ、
 本格的に滝を登るのは今日が初めてだったが、
 なかなか順調に登って来る。

 mimimama、鉄人Iさん、ビューティーそのこさん、
 
 ご近所のJちゃん・・・・
  *本人は巻くつもりだったのだが
   みんなが登るので仕方なく登ったとか・・・

 最後に、超人Nさんが登って来る。

 これで今日は全員が
 全部の滝を完登したことになる。
 おめでとう!!!

 下山は沢沿いの登山道を
 あっという間に下ってしまった。

 鱒淵ダムの公園で遅い昼食を取り、
 長崎までは賑やかな車中となった。