≪Jimnyの沢登りレポート≫

小河内谷右俣・多良山系の谷


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ねえ、明日どうする〜〜?  休みで暇やしね〜〜。 
ゴロゴロしとくね〜〜?。もったいなかねえ〜〜〜。
なんてmimimamaさんと話してたら、「ビューティーそのこさん」と「みやさん」から電話が入る・・・・・
「どこか行きませんかあ〜〜〜?」
「よっしゃあ〜! 沢じゃあ〜! 多良じゃあ〜! 小河内じゃあ〜!」
                          

【登った谷】・・・・・・・小河内谷右俣・多良山系の谷
【山 行 日】・・・・・・・2004年8月13日(金)
【天   候】・・・・・・・・晴れ
【コ ー ス】・ ・・・・・・・黒木→郡川→小河内谷右俣→林道→登山道で黒木へ
【メンバー】・・・・・・・・みやさん、ビューティーそのこさん、mimimama、Jimny


久しぶりに、さんらく会の「みやさん」から連絡があり、多良の沢に行く事に・・・・・
ビューティーそのこさんを加えて4人になった。
結局、多良山系の小河内谷右俣に行く事に決まったのは前日の夜だった。
当日の朝、萱瀬ダムサイトでみやさん&ビューティーそのこさんと合流。
黒木に車を置き、谷に向かう。
数年前に砂防ダムが増えてからは、二俣の上から入渓するのだが、
今日は久しぶりに黒木のキャンプ場のところから谷に入る。

なんと水が少ないことか・・・!
去年はそれまでで一番ともいえる程の水量で驚いたが、今年は少ない方のNO1かも知れない。
でもこの水量ならF1の上段の滝も直登できそうだ。

たんたんとゴーロの谷を進んで行く。
イワタバコの群生があるゴルジョを過ぎると、目指すF1の釜に出る。
海の男「みやさん」がトップで釜を突破する。
泳ぎの後、滝に取り付くのに少し苦労したが、無事F1の下段に上に立つ。
mimimamaさん、ビューティーそのこさん、Jimnyと続く。

F1の上段の滝の下に立ってみると、真新しいボルトが2つ確認できた。
いつもの水量なら、このボルトも水の中なので見つける事は出来なかっただろう。
それに、錆びてしまってよくわからないが昔私が打ったハーケン2枚もこの水の中のどこかにあるはずだ。

昔個人的に苦い思いをしたこの滝を、今日はそのとき以来の直登をすることになる。
その時はハーケン、ボルト類の残置は一切なく、まったくのフリーだった。
あれから十年以上の時が経っている。
改めて気を引き締めて滝を見る。
ホールドは? スタンスは? ボルトへのクリップは? よし!大丈夫だ!

みやさんにビレイをお願いして、一段上がる。
右手のリスに錆びたハーケンがあった。
懐かしい気持ちでランニングビレイを取る。
私のハーケンだ・・・・

そして微妙なスタンスでもう一段上がり、新しいボルトに感謝しながらクリップする。

う〜ん、ありがたい・・・・・

滝上に横に倒れている大きな木でビレイして、みんなを迎える。
ロープを整理して先へと進む。

右から出会う女性的な美しい滝を見て進むと、頭上が明るくなり、8m斜滝に出る。
ここはmimimamaさんがトップを行く。
斜めになっている倒木にシュリンゲでランニングビレイを取り、そこから上は水中のスタンスを拾いながら滝上へ。
そして、この谷一番の大滝が現れる。
やはりいつもとすると水量が少なく迫力に欠けるようだ。
ここは、滝の左手の岩を登る。
ボルトもしっかり打たれているので安心だ。
ここもmimimamaさんがリードする。

ボルトがあると言っても、生岩のリードはもしもの時の落ち方を誤るとタダでは済まない。
慎重に慎重に・・・・・・

9mmのダブルで登る。
落ち着いて登っていく。

不安なく登り切り、立ち木でビレイしてもらって私達も続く。
みやさん、ビューティーそのこさん、Jimnyと登る。
そして、この滝の上の広くなっている河原で昼食とする。
ここから上部はロ−プを出すようなところはないので、みんなリラックスして話が弾む。

この谷は長さはないが、沢登りの要素がギュッ!と詰まっていて、楽しめる谷だ。
数は少ないが、一つ一つの場面が本格的な渓相を見せる。

短いながらも、沢登りのエッセンスが詰まった多良山系のいくつかの谷の中でも、
個人的には、私はこの小河内谷右俣が一番好きだ。
今日は、4人という沢登りには最も適した人数で登れたこともあって、遡行時間もいい感じだった。

昼食後は、少なくなっていく水の中を登りつめ林道に出る。
林道を左に取り、五家原岳への登山道と出会う。
この登山道を辿って、入渓した黒木へと戻った。

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