≪Jimnyの沢登りレポート≫

黒金谷・祖母山の谷



*アルバム  *祖母傾最新情報(黒金谷)

特別に暑かった今年の夏もそろそろ終わりのようです。
名残を惜しんで、多分今年最後となるであろう沢登りに祖母山にでかけました。
                

【登った谷】・・・・・・川上渓谷・黒金谷 
【 コ ース 】・・・・・・尾平→川上渓谷→黒金谷→天狗の水場→登山道→尾平
【山 行 日】・・・・・・2004年9月20日
【天   候 】・・・・・・晴れ
【 メンバー】・・・・・・ビューティーそのこさん、mimimama、Jimny


下山後、お風呂をいただいた青少年旅行村の方に聞いたところによると、
今年の夏は雨が少なく、川の水は少なかったそうだが、
このところは毎日雨ばかりで、川の水はかなり増えているらしい。
道理でなかなかの迫力でした。

過去、川上渓谷には何度か足を入れているが、これだけの水量は初めてだった。
大体今日は、ノンビリ沢歩きをして楽しい沢締めとするつもりでやってきたのだったが・・・・・
 
いつものように九折の駐車場で泊まって、朝から尾平に移動した。
近頃の天気予報はころころ変わっていたので、半分だめもとで出てきたのだが天気は良さそうだ。

身支度をして、ビューティーそのこさんと3人で歩き出す。
2つ目のつり橋の下で谷に降りる。
いつもはちょろちょろの水しかない「秋霧谷」の出会いも、今日は結構な水量だ。
ウルシワ谷を右に分けて、3枚谷を左に見て、川上渓谷を進む。
なんでもないナメの上も、これだけの水量があると気を抜けない。
水と遊びながら、時には水と戦いながら、、、、、

秋の気配が、木々の枝先に訪れ始めた祖母山の谷を登っていく。

いつもは中央突破できるはずの釜と小滝だが、今日はなんだかちょっと怖い・・・・
左から高巻きする。
 
今日は、渓谷美を途中まで楽しんだらそのまま谷を下るつもりだったが、
この高巻きを下るのもしんどそうだ。
かといって、川上本谷を詰め上がるには、装備と時間と、なにより気合が足りない。

通り過ぎかけていた「黒金谷」を登る事にする。

黒金谷は初めてだったが、祖母山の小屋番さんの紹介文はおぼろげながら頭に入っているし、
もちろん地形図も持っているので、大丈夫だ。

本来、沢登りは事前情報などは持たずに、地形図だけで詰め上げるのが醍醐味ともいえる。
そういう意味では、今日は本来の沢登りだったのかも知れない。
もっとも、この黒金谷は祖母山の谷の中では初心者の沢登り講習などにも使われている
取り付きやすい谷なので、それほど危険な谷ではない。

黒金谷に入ってすぐには、200mもあるという美しいナメが現れる。
このナメが黒金谷のハイライトのようだ。

この先は、先日の台風の爪跡が生々しく、頭上からの崩落に気をつけながら進む場面もある。
頭上が明るくなってくると、登山道は近い。

靴を履き替えて、台風による倒木などで荒れている黒金尾根登山道を下った。