九州山旅クラブの傾山レポートを見て、紅葉情報をチェック!
今年は幾分紅葉は早いようだ。
「傾山」は始めての「ご近所のYさん」、坊主コースは始めての「ビューティーそのこさん」を誘い
mimimamaも含めた4人での山行となった。
前夜、登山口の九折鉱業所跡の駐車場にテントを張る。
先客の登山者の車が三台既に停まっていた。
頭上は、満天の星空。
それほどの冷え込みもなく朝を迎えた。
私が出発準備を終えた頃、昔の姫様三人はお化粧タイムに忙しい・・・・・
ようやく準備が出来て、さ〜出発!
舗装道路を少し歩き、鉄橋を登る。
山道に入り、カンカケ谷コースを右に分け三ツ尾コースに入る。
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最初に川を渡るのだが、
渡った後の取り付きが少しわかりにくいので
つい右方向に進んでしまいそうになるので
注意が必要。
尾根の斜面をトラバース気味に登っていく。
観音滝を左に見て、
その落ち口の少し上流でドウカイ谷を渡る。
今日は水が少ない。
観音滝辺りの紅葉はまだまだのようだ。
林道に出る。
ここで小休止を入れ、
地図とコンパスの勉強タイムを取る。
二ツ坊主の「P1432」を同定する。
林道を横切り、斜面を登ると尾根に出る。
ここから三ツ尾まではひたすら登ることになる。 |
倒木で迂回路となっている個所がいくつかある。
三ツ尾から南に方向を変え、
なだらかな尾根を歩く。
黄色く色付いている木々がきれいだ。
水場コースとの分岐で一休みする。
水場コースへの標識には、
「←傾山・坊主コースは危険」とあるが
矢印と、書かれてある内容とが
混同しやすいように思えた。
*私の語学力がないだけか・・・・? |
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さて、坊主コースに入る前に
簡単にこのコースの注意事項を
メンバーに話す。
各自、シュリンゲとカラビナを出してもらい、
このコースでの使い方を説明する。
今日は岩が乾いているので
それほど緊張することはないはずだ。
ここまではお姉さまたちの
おしゃべりを聞きながら
ラストを歩いていたがここから
私がトップに変わる。
いつも濡れている岩を越え、 左から巻くように
三つ坊主の最初のピークをやり過ごす。
続く第二岩峰はピークが展望台になっていて
間単に寄り道できる。 |
ピークからは、青空の下に「祖母山系」の
山々が見渡せる。
この角度から見る祖母山の姿は
一段とカッコイイ!
この先には2mほどのクライムダウンがあるが
足場はしっかりしている。
さらにカンテ状の岩を乗り越すように下る。
崩壊した草付きを残置ロープを
使ってのトラバース。
と、順調に進んでいく。
二つ坊主には、二箇所ほど岩場が出てくる。
最初のチムニー状の岩場のところに
残置された細引きがあるが
そこを登るよりは、右手のカンテを登った方が
ホールドはしっかりしているようだ。
このあたりの紅葉は見事だ。 |
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最後の二段になった岩場に出る。
ここもホールド、スタンスともに
しっかりしている。
手元、足元をしっかり見て登れば
心配はない。
ただしこの岩場の取り付き付近は、
岩がもろく落石要注意。
ところどころ足元には
リンドウが咲いている。
五葉塚まで来た。
ここから一旦下り、
又登り返すことになる。
この先も、少し注意が必要な岩場が
数箇所あるので気は抜けない。
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急な斜面を登ると傾山の山頂はそこだ。
初登頂の「Yさん」を握手で迎える。
得意のピースサインが飛び出した。
山頂には数人の先客がいた。
山頂の突端の方に場所を求め、お昼とする。
登ってきた坊主の岩峰が見渡せる。
岩肌には紅葉がところどころに映えている。
山手本谷は見事な紅葉だ。 |
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何時の日か祖母傾の縦走を・・・・
との夢を持っているYさんの目には
遥か祖母山までの縦走路が
どのように見えているのだろうか・・・?
・・・・その時はシェルパでお供しますよ!・・・
ランチタイムを終え、下山にかかる。
後傾から見る本傾の紅葉もきれいだ。
九折越までの途中、何度も傾山を振り返る。
この角度から見る傾山が
一番それらしくて好きだ。 |
山頂でしばらく話をした見立営林署の方と、再び九折越で一緒になり
近くの木になっていた山梨を取ってもらった。
地下足袋でスルスルと木登りは馴れたものだ。
甘くはないが、その分後味もよく喉の渇きを癒してくれる。
九折越はヘリの発着ができるように広くなっていた。
丸木で作られたベンチも、その無骨な作りがなかなか感じがよくて
違和感もなく山の中の風景に収まっている。
さあ〜、あんまり長居は出来ない。
この時期のカンカケ谷は暗くなるのが早い。
来年の山開きは「夏木山」が担当と言う営林署の方に、
「夏木山」での再会を約束して下山にかかる。
大きなブナやヒメシャラなどの中の道を下り、林道に出る。
更に下ると、カンカケ谷を横切る。
右手には「芥神の滝」を見る。
ぐんぐん下ると、朝分岐を確認した地点に戻った。
舗装道路に出て振り返ると、後ろには傾山が見えている。
今年は、紅葉もいいタイミングだったし、好天にも恵まれてよかった。
心地よい疲労感を感じながら、長崎へと帰路に着いた。

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