≪Jimnyの山登りレポート≫
【 傾  山 】

*今年も紅葉情報が賑やかになってきた。
 岩峰と紅葉を楽しもうと、傾山に出かけました。


【山  域】・・・・・・祖母傾山系
【登った山】・・・・・傾山
【 山行日】・・・・・2001年10月12日(金)
【天  候】・・・・・晴れ
【コース及びタイム】
     九折鉱業所跡(6:20)→三ツ尾(9:00/9:20)→坊主コース→
     傾山(11:10/12:10)→九折越(13:00/13:40)→九折鉱業所跡(16:00)
【メンバー】・・・・Jimny、ご近所のYさん、ビューティーそのこさん、mimimama 


九州山旅クラブの傾山レポートを見て、紅葉情報をチェック!
今年は幾分紅葉は早いようだ。
「傾山」は始めての「ご近所のYさん」、坊主コースは始めての「ビューティーそのこさん」を誘い
mimimamaも含めた4人での山行となった。

前夜、登山口の九折鉱業所跡の駐車場にテントを張る。
先客の登山者の車が三台既に停まっていた。
頭上は、満天の星空。
それほどの冷え込みもなく朝を迎えた。
私が出発準備を終えた頃、昔の姫様三人はお化粧タイムに忙しい・・・・・
ようやく準備が出来て、さ〜出発!

舗装道路を少し歩き、鉄橋を登る。
山道に入り、カンカケ谷コースを右に分け三ツ尾コースに入る。


     最初に川を渡るのだが、
  渡った後の取り付きが少しわかりにくいので
  つい右方向に進んでしまいそうになるので
  注意が必要。

  尾根の斜面をトラバース気味に登っていく。

  観音滝を左に見て、
  その落ち口の少し上流でドウカイ谷を渡る。
  今日は水が少ない。
  観音滝辺りの紅葉はまだまだのようだ。

  林道に出る。
  ここで小休止を入れ、
  地図とコンパスの勉強タイムを取る。
  二ツ坊主の「P1432」を同定する。

  林道を横切り、斜面を登ると尾根に出る。
  ここから三ツ尾まではひたすら登ることになる。

倒木で迂回路となっている個所がいくつかある。

三ツ尾から南に方向を変え、
なだらかな尾根を歩く。
黄色く色付いている木々がきれいだ。

水場コースとの分岐で一休みする。
水場コースへの標識には、
「←傾山・坊主コースは危険」とあるが
矢印と、書かれてある内容とが
混同しやすいように思えた。
 
*私の語学力がないだけか・・・・?

さて、坊主コースに入る前に
簡単にこのコースの注意事項を
メンバーに話す。

各自、シュリンゲとカラビナを出してもらい、
このコースでの使い方を説明する。
今日は岩が乾いているので
それほど緊張することはないはずだ。

ここまではお姉さまたちの
おしゃべりを聞きながら
ラストを歩いていたがここから
私がトップに変わる。

いつも濡れている岩を越え、 左から巻くように
三つ坊主の最初のピークをやり過ごす。
続く第二岩峰はピークが展望台になっていて
間単に寄り道できる。

ピークからは、青空の下に「祖母山系」の
山々が見渡せる。
この角度から見る祖母山の姿は
一段とカッコイイ!

この先には2mほどのクライムダウンがあるが
足場はしっかりしている。
さらにカンテ状の岩を乗り越すように下る。
崩壊した草付きを残置ロープを
使ってのトラバース。

と、順調に進んでいく。

二つ坊主には、二箇所ほど岩場が出てくる。
最初のチムニー状の岩場のところに
残置された細引きがあるが
そこを登るよりは、右手のカンテを登った方が
ホールドはしっかりしているようだ。

このあたりの紅葉は見事だ。
  
  最後の二段になった岩場に出る。
  
  ここもホールド、スタンスともに
  しっかりしている。
  
  手元、足元をしっかり見て登れば
  心配はない。
  ただしこの岩場の取り付き付近は、
  岩がもろく落石要注意。

  ところどころ足元には
  リンドウが咲いている。

  五葉塚まで来た。

  ここから一旦下り、
  又登り返すことになる。

  この先も、少し注意が必要な岩場が
  数箇所あるので気は抜けない。

 急な斜面を登ると傾山の山頂はそこだ。

 初登頂の「Yさん」を握手で迎える。

 得意のピースサインが飛び出した。

 山頂には数人の先客がいた。

 山頂の突端の方に場所を求め、お昼とする。

 登ってきた坊主の岩峰が見渡せる。
 岩肌には紅葉がところどころに映えている。
 山手本谷は見事な紅葉だ。
 
 何時の日か祖母傾の縦走を・・・・
 との夢を持っているYさんの目には
 遥か祖母山までの縦走路が
 どのように見えているのだろうか・・・?
 
 ・・・・その時はシェルパでお供しますよ!・・・

 ランチタイムを終え、下山にかかる。

 後傾から見る本傾の紅葉もきれいだ。

 九折越までの途中、何度も傾山を振り返る。
 この角度から見る傾山が
 一番それらしくて好きだ。

    

     
     山頂でしばらく話をした見立営林署の方と、再び九折越で一緒になり
     近くの木になっていた山梨を取ってもらった。
     地下足袋でスルスルと木登りは馴れたものだ。

     甘くはないが、その分後味もよく喉の渇きを癒してくれる。

     九折越はヘリの発着ができるように広くなっていた。
     丸木で作られたベンチも、その無骨な作りがなかなか感じがよくて
     違和感もなく山の中の風景に収まっている。

     さあ〜、あんまり長居は出来ない。
     この時期のカンカケ谷は暗くなるのが早い。

     来年の山開きは「夏木山」が担当と言う営林署の方に、
     「夏木山」での再会を約束して下山にかかる。

     大きなブナやヒメシャラなどの中の道を下り、林道に出る。
     更に下ると、カンカケ谷を横切る。

     右手には「芥神の滝」を見る。
     ぐんぐん下ると、朝分岐を確認した地点に戻った。

     舗装道路に出て振り返ると、後ろには傾山が見えている。

     今年は、紅葉もいいタイミングだったし、好天にも恵まれてよかった。

     心地よい疲労感を感じながら、長崎へと帰路に着いた。