2004.07.31・・・・アクセス数から見る登山形態の人気
先日遊んできた祖母山のレポートは、沢登りと岩登りの二本立てでした。
裏谷という谷を遡行したレポートと、祖母山の山頂岩場でのクライミングのレポートでした。
どちらにもアルバムをアップしました。
サーバーのサービスで、それぞれのアルバムへのアクセス数がわかるようになっています。
今日現在では、裏谷の沢登りのアルバムには22回のアクセスがあっています。
祖母山バットレスのクライミングのアルバムには、34回のアクセスがあっています。
沢登りの世界で裏谷と言えば、九州の谷の中では名の通った谷です。
その割りにあまりネットにはレポートは少ないようです。
一方の祖母山バットレスと言う岩場は、最近整備されたばかりの岩場で、
その存在はほとんどの方は知らないと思います。
ですが、アクセス数は祖母山バットレスが裏谷よりもかなり上回っています。
これは何を意味しているのでしょうか?
そのアクセス数の差は、多分沢登り人口とクライミング人口の差なのではないかと私は思っています。
クライミング(特にゲレンデでのフリークライミング)は若い人にも人気のようで、
クライミングウォールやゲレンデはいつも賑わっています。
その割りに、九州で人気と言われる谷でも、それほど多くの人たちと出会う事はありません。
フリークライミングは、登山とは一線を画したまぎれもないスポーツです。
沢登りは、やはり山登りのひとつの形態(登り方の種類)です。
岩や滝を登るという行為は似ているところもありますが、その楽しみはまったく別物のような気がします。
キツイ、暗い、かっこ悪い、、、、の「3K」と言われる登山の象徴のような沢登りは、
やはり、フリークライミングのように、イメージ的に明るいものではないような気がします。
その「3K」を越えたところに、素晴らしい光景や感動が待っている事は、
沢を遡行した者にしかわからない世界ではありますが・・・・・・
2004.07.25・・・・ネットの仲間と金泉寺へ
ネットの山サークル「やまびこ会」のメンバーと、多良岳へオオキツネノカミソリを見に行ってきました。
毎年この花の時期に恒例としているものですが、今年は参加者が多く総勢24名でした。
福岡、北九州市、熊本、地元長崎、島原、佐世保、などからでした。
Jimnyの娘も2人参加して、キレイなお花に負けないくらい華やかでござりましたです。
もりもりは膝の調子を悪くして以来久しぶりの山登りでした。
ゆきちゃんも、がんばって登りました。
やまびこ会は九州各地のみならず、関東や北海道にまで会員がいて、
それぞれの地区の地元のメンバーがオフ会と言う名の企画をアップして、
その企画に各地区からメンバーが集まる・・・という形を取っています。
ネットの会ですので、いろんなキャリアや力量の方がいますので、
あまり本格的なものには取り組めませんが、山の情報交換には最適な集まりです。
このやまびこ会で山登りの楽しさに目覚めて、社会人山岳会の門を叩く・・・・
そんなパターンも最近はあるようです。
そのやまびこ会の長崎地区のメンバーに私も登録させていただいています。
長崎の山の企画を年に一度くらいは上げねば、と思うのですが、
長崎の山にはなかなか目玉がなくて、この時期の多良岳のオオキツネノカミソリと
雲仙の霧氷、ミヤマキリシマくらいでしょうか・・・・
山の通の方に言わせればもっとたくさんあるのでしょうが、
でもこの会の山登りのテーマはメンバーの親睦が第一ですので、
そんな意味からすると、今日の金泉寺はよかったと思っています。
以上、です。
2004.07.23・・・・祖母山九合目小屋の夜
先日、久しぶりに祖母山に行きました。
九合目小屋に泊まりました。
ママさんとふたりで谷を詰めて、小屋に着いたのが夕方の4時過ぎでした。
その日は、小屋に泊まる人は私達を含めて、5パーティー7人でした。
北九州の男性3人パーティーと男性単独の2人は傾山からの縦走組。
北谷から登山のご夫婦は、先週に続いて2週連続で小屋泊まりとの事。
それに私達仲良し夫婦(?)が、今日の祖母山の小屋のお客さんです。
これくらいの人数が、山小屋の夜には丁度いいような気がしました。
小屋番さんからすると、商売的にはもっと多いほうがいいのかも・・・・
小屋番さんの好みのBGMが流れる中、同宿の人たちと山の話に花が咲きました。
特に熊本の単独行の男性とは、祖母山の話で盛り上がりました。
彼は近々結婚するとのことでしたが、お嫁さんは山にはぜんぜんのってこない・・・と嘆いていました。
女房と山登りをする事は、いい事もあるし、よくない事もあるし、、、、
一概には言えないような気もします。
それぞれの夫婦の組み合わせの問題でしょう。
でも、山に来てまで、女房が飯を作る人、旦那は食べる人、という関係は良くないと思います。
最近は、うちもその傾向があるので反省しております。
山では非日常の時間を楽しむことが最大の魅力ではないのかな?と私は思いますので、
夫婦という日常の関係を山に持ち込むのなら、日常のお互いの役割を山では変えてみるのも
ひとつの山の楽しみ方なのかな・・・と思ったりします。
そんな事を思いながら、山小屋の夜は更けて行きました。
以前、大崩山のレポートなどにも書いたことがあると思いますが、
この祖母山にもせっかくこんなに立派な山小屋があるのですから、
なかなか得がたい山での夜の時間を、ゆっくり楽しむ事をお勧めします。
山小屋での夜の時間は、私達登山者を、素直に、ピュアに、感性豊かにさせてくれます。
下界の生活では、気付かない自分自身をきっと見つけることが出来ますよ。
九合目小屋に乾杯!
2004.07.13・・・・鼻血
先日、長崎市の県立総合体育館にクライミングに行った時のことです。
何本か登って、手洗いに用事を済ませに行きました。
洗面所に小学校の低学年の男の子がいて、しきりに顔を洗っていました。
私も小用を済ませ、手を洗いに男の子の隣に立ってみると、
彼は鼻血を出していて、それをしきりに水で洗い流していました。
私はその子に、「鼻血は水で流したらいけんよ、血の止まらんけん」と言って、
新しいトイレの紙を持ってきて、紙をちぎって丸め、彼の鼻に詰め込みました。
そして、彼に上を向かせ首の後ろを軽くトントンと叩きました。
その子は、私に声を掛けられてシクシク泣き出しました。
きっと、自分の鼻から流れ出して止まらない血にすごく不安だったのだろうと思います。
大人の私から声を掛けられて堪えていた心がプツンと切れて泣き出したのでしょう。
私も、彼の手当てをしながら遠い昔に自分の子供に優しくしてやらなかった自分を思い出していました。
今は、見ず知らずの子供にこんなに優しくなれる自分が、
あの時の自分の子供達にはどうして優しくしてあげれなかったんだろうと、
戻れない昔に戻ってもう一度自分の子供にやさしく接したい・・・・そんな気持ちになっていました。
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鼻血を出していたその子は、学校の授業で来ていたようです。
「先生の所に行けるね?」と聞くと、彼は「うん」とうなずきました。
彼は、私に言われたとおりに、顔を上に向けて手にはトイレットペーパーを持って、
先生の所に歩いて行きました。
その後姿を見て、「今頃、父親になってどうする・・・・・」
自分にそう言ってる子育ての終った父親がいました。
2004.07.04・・・・境川で思った事
遅れ遅れになっていた今年の沢開きを多良山系の「境川」でしてきました。
今日は、面白い顔ぶれが揃いました。
我がJimny倶楽部と、私の一番の山友達のプルージックしげちゃんがリーダーを務める
「ミラン山の会」のパーティー、それに、長崎のクライミングウォールで知り合った
たかさん、アンカー君も同行でした。
前夜、我が家で沢入り前の祝宴をあげ、そのまま全員持参のシュラフでお泊り。
朝から、入渓地点に移動しました。
私が以前お世話になっていた「朝霧山の会」のパーティーが先に入渓していて、
今日の境川は大賑わいでした。
先行する「朝霧パーティー」、一緒に行動した「ミラン山の会パーティー」、沢のキャリアも豊富な「たかさん」
沢登りは初めてながら、山に関してはしっかりしたものを持っている「アンカー君」、、、、、、、
それぞれの登り方、それぞれの安全確保、それぞれのパーティーのまとまりとリーダーの振舞い方、
その中で行動する一人一人のメンバーの動き、、、「アレッ?」と思えるような装備・・・メットがない人。
沢登りほど、登り方に幅が広い山登り形態は他にないかもしれません。
今日は、ほかのパーティーなどの登り方を見ることが出来て、勉強にもなったし、
自分自身の反省も含めて、いろんな事を考えた沢での一日でした。 |