【Jimny徒然記】 2004年4月

*このページでは、私Jimnyの周りで起こったことや、日々感じたこと思ったことなどを徒然に綴っていきます。
    なにか不適切な表現や、間違った記述などがありましたら、ぜひご指摘ください。



【目次】

2004.04.30・・・・命
2004.04.20・・・・季節は春
2004.04.17・・・・今日も野岳
2004.04.11・・・・野岳で見たもの
2004.04.05・・・・mimimamaには何が見えたのか?
2004.04.04・・・・野岳
2004.04.02・・・・新・分県登山ガイド

2004.04.30・・・・命

100kgのマグロが育つまでに、マグロはその10倍から20倍のエサを食べるそうです。
100kgのマグロは、1トンから2トンのカツオなどの中型魚を食べます。
1トンから2トンのカツオたちは、10トンから20トンの鯖やイワシなどを食べます。
10トンから20トンの鯖やイワシたちは、100トンから200トンのプランクトンや海草などを食べます。
私達がマグロを食べる時、そのマグロを育てた膨大な命がマグロの一切れ一切れに宿っているのです。

最近は、自分で魚の頭を落としたり、三枚に下ろしたりと言う作業はほとんど必要がなくなってしまい、
魚の命をいただいていると言う感覚を現代人は忘れかけているそうな・・・・・・

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我が家のmimimamaさんは、ナマコが大好きです。
とある大晦日のことでした。
台所で何かしながら、ママさんがぶつぶつ言っています。
見ると、下を向いたママさんの目から涙がポロッと落ちました。

生きたナマコを料理しながら、
「ゴメンネ、ゴメンネ」・・・・・ママさんは、涙を流しながらナマコに包丁を入れているのでした。

「そげんまでして食べんでもよかとに・・・」と私が言うと、
「でも食べたかもん」とママさん。
「そしたらしっかり食べてやらんばたい」と私。
「うん、でもこの子にも親もおるやろし、子供がおったかも知れんし、なんか悲しかねえ・・・」

いつだったか、そんな年の暮れもありました。

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ある時、車で田舎道を走っていたら、車にはねられたばかりと思える犬が路上に転がっていました。
そのままにしとけば、次々に車に轢かれて無残な姿になってしまう・・と思い、
私は車から降りて、道の隅に寄せようと犬を抱えました。
死んでいると思っていた犬は、かすかに生きていました。
というより、私に抱えられて、死にかけていた意識が一瞬戻ったのかもしれません。

私の腕の中で、その犬は死にました。

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昨日のラジオで、命についての話があっていました。

山に行けば、自分が生きてることを改めて感じることがあります。
毎日の生活の中で、自分が生きてる事を感じることなんてそうはありません。
山に行けば、生き物としての自分自身に戻るような・・・・そんなことがあるのでしょうか。

ひさしぶりに、生きてる自分を感じに行って来たいと思います、山に・・・・・


2004.04.20・・・・季節は春

4月号の「岳人」に、心に残った言葉がありました。

 自分が訳知り顔の厭味なベテランにならないために、毎回の山に真剣に向かうために、
 自分のパーテイーに未熟な新人さんがいつもいてほしいと思う。
 季節は春、新人を新入生を、自分自身のパートナーとして迎えたいものだ。


2004.04.17・・・・今日も野岳

今日も野岳に行って来ました。
今日の収穫は「アンダーツウアンダー」を、きちんとレッドポイントできた事です。
「魔の終着駅」にも3回トライして、だんだんよくなりました。
最後のトライでは、1テンションかかってしまい涙を呑みました・・・・

それよりも、今日は「剛の者」5.12bを登るNさんのクライミングを見ることが出来、ラッキーでした。
上の画像2枚がそれです。
画像をクリックすると、大きいサイズで見ることができます。


2004.04.11・・・・野岳で見たもの

4/10(土)は、先週に続いて野岳に岩登りに行きました。
福岡から、「たかちゃん」と「もとちゃん」が参加。
「ボッカ馬場さん」を自宅近くで拾い現地近くで合流です。

正面の上級者エリアには、すでに10人ほどのクライマーが取り付いていました。
我々は、奥のエリアへ・・・・
「アンカーさん」と広島のお友達もやってきました。
*このお友達も凄かったです。アルパインをやっているらしく、運動靴で5.10台は登ってしまいました。

今日は、「プルージックしげちゃん」がいないから、難しいルート(自分達にとって)には取り付けんなあ〜〜
と、思っていたら。*途中で行き詰ったらヌンチャンクが回収できなくなるからです。
いつもカブトガニで一緒に登らせてもらう「O田さん」、「M田さん」、先日初めてお会いした「タカさん」、
そして、長崎のクライマーの目標とも言うべき存在の「nuacさん」もおられ、
回収はしてあげるよ・・・との声を掛けて頂きました。

先週は「しげちゃん」のアドバイスでそれなりに登れましたが、今日の成果は、あまりありませんでした。
でも、野岳デビューの「たかちゃん」は1本オンサイトできたし、
前回ちょっと触っただけの「もとちゃん」もずいぶん登れるようになりました。

そして、帰りに正面エリアに寄ったところ、もうみなさん帰りの準備をしていました。
近くにいた顔見知りの「Tちゃん」に、「もうだれも登らんと?福岡から野岳に初めて来てる友達が、
この岩を登るところを見たかって言いよるとさね。」と、私がぶつぶつ言ってると、
長崎NO1クライマーと万人が認める「O君」が、「私が登りましょう!」と、
さっき違うルートを登ったばかりなのに、登ってくれました。

我々には、うまいとかなんとか言う感じではなくて、キレイ!カッコイイ!てな感じでした。
彼とも時々大村のシーハットなどで会いますが、いつも礼儀正しい好青年です。

クライミングやってる若者は、みなさん礼儀正しくて謙虚な人が多いように思います。
クライミングの世界は、他の趣味の世界と違って、老若男女いろんな年代の方と一緒に時間を過ごすので
そんな時間が若い彼らにも年配者との接し方などを身に付けるいい機会になっているのかな・・・?と
思ったりしました。

私も、クライミングは教えてもらう立場ですが、人生の先輩としては若者達の前で
きちんとしていなければと思います。です。ハイ・・・です。

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おまけの徒然記「アンカー君の徒然記その@」

ボルダー総入れ替え

人口のホールドに初めて触れて、「こがんと、でくんもんやぁ〜」と思っていたら努力のかいあって、
少しずつ課題をクリアーしていった。そして次なる課題の途中、ボルダ−ホールド総入れ替えの話しを聞いた。
思い出多きカブトガニボルダ−の外される様に感慨深いものを感じながら入れ替え作業を手伝った。
次々に新しいホールドが付けられ生まれ変わって行くボルダ−は
ヘビー級クライマーのオイラをあざ笑うかのように跳ね飛ばす。
さっきまで愛くるしく見えていたボルダ−が段々,妖怪‘ヌリ壁‘に見えてきた。
新しくなった凶悪なルートのカブトガニボルダ−、勇気ある君の挑戦を待っている。


*昨日、私の秘密の掲示板に投稿されたものですが、もったいないのでみなさんにも見てもらいましょう!
 私のHPに名文を投稿されると、著作権に関係なく勝手に流用されますのでご注意下さい。


2004.04.05・・・・mimimamaには何が見えたのか?

昨日は、野岳というフリークライミングの岩場で、当面の目標としていたルートを登りました。
私は、頭上のホールドを探す時にヌンチャクを持ってしまいましたので、
フリーの世界では登ったことにはならないそうです。

ですが、mimimamaさんはフリークライミングで言うところのレッドポイントでの登りらしく
価値のあるクライミングだったようです。
そのルートは本によっては、5.10dとも書かれていますが、5.11aと書かれているものもあります。
どちらにしても、万年5.10aクライマーを自認していた私達にとっては、快挙と言ってもいい出来事でした。
もちろん、プルージックしげちゃんをはじめ、カブトガニアリーナで一緒に登る人たちのおかげです。

野岳の前日は、雲仙の牛首岩というところで2ピッチと短めながら、マルチルートを登りました。
この日のルートは、4年ほど前に一度だけ登ったことがあるルートです。
4年前は私Jimnyが初見でリードしました。
当時、mimimamaさんはあまり岩登りをやってはいなくて、
わけわからんままに私のフォローをしてくれました。
ですから、当時の事はほとんど記憶になかったそうです。

この日は、mimimamaさんがオールリードしました。
2ピッチを通しても、一番難しいところで5.9+くらいの難易度だろうと思います。
ですが、2ピッチと短くてもマルチはマルチです。
ルートの先が見えない不安感、立ち木を使っての中間支点作り、ピッチを切る場所の判断、
後続のビレイポイント作りとビレイ体制の判断、、、、、

トップは、いろんな不安とプレッシャーを抱えながら、自分一人で判断しながら登ります。

この日の牛首岩で、野岳の5.11aを登った事とはまた違った意味での財産を、
mimimamaさんは自分のものにしたに違いありません。

牛首岩と野岳の二日間で、mimimamaさんの精神力の強さを、私は再認識しました。
彼女は、山で岩できっと強くなります。

*家では充分強過ぎますけど・・・・とっくにネ!


2004.04.04・・・・野岳

昨日の牛首岩に続き、今日は大村市の多良山系の麓にある「野岳」というゲレンデに行ってきました。
全国的にも有名なフリークライミングのエリアです。
メンバーは、久しぶりの岩登りの「ビューティーそのこさん」、昨日の牛首岩に続いて参加の「みみずまる」、
mimimama、Jimny、でした。
当然、この岩場の常連の「プルージックしげ」&「ヌンチャクお春」夫妻、
それに岩は嫌いなはずの「ボッカ馬場さん」までやってくるではありませんか・???(°O°;)
最近、長崎のウォール「カブトガニ」で知り合いになった「アンカーさん」も一緒に登りました。

昨日の夜の雨で、今日の野岳はクライマーの数が少なかったようです。
地元、長崎のメンバーだけのようでした。
おかげで、難しい野岳はあまり登った事のない我々にもゆっくり楽しめてよかったです。

フリーはあんまり真面目にやっていなかった私達にも、この野岳には目標がありました。
前回、野岳に来た時に、しげちゃんにアンダーツウアンダーというルートをトップロープで登らせてもらって、
「いつか、このルートをリードしたい!」というものでした。

こんなに早くそのチャンスがくるとは思っていませんでしたが、
今日は、そのルートにリードでチャレンジです。
昨日の牛首岩での、ほとんどオンサイトに気をよくするmimimamaさんが行きます。
最近は結構岩登りをしていたおかげで、めでたくリード成功!!!

ママさんの後をJimnyが続きます。
*家でもいつもママさんの後を行くJimnyなのです・・・・
Jimnyもなんとかリード成功!

気をよくした2人は、無謀にも、隣の「魔の終着駅)」のオンサイトを狙います。
でもさすがに、5.11bです。簡単には登らせてもらえません。

下部をmimimamaさんがリード、ハングを超えられずに敗退。
変わってJimnyが取り付きます。
Jimnyはハングを越えたものの、終了点下の核心部を越えられずに敗退。
その後、しげちゃんにトップロープを掛けてもらい、なんとか終了点まで登ることができました。

今日の収穫は、とりあえず「アンダーツウアンダー」をリードできたこと。
「魔の終着駅」のリードが見えたこと・・・です。

みみずまる、ビューティーそのこさんにもそれぞれ目標が出来たようです。
帰りの車中で二人の目の色が違うように見えたのは、咲き誇るヤマザクラのせいでしょうか・・・
ウン、フリーも面白いなあ〜〜〜〜


2004.04.02・・・・新・分県登山ガイド

私の友人(と言うにはおこがましい存在になりつつある人ですが・・・)に、
宮崎県に在住の緒方さんという方がいます。
ネットを通じて知り合って、懇意にさせてもらっています。

先日、山と渓谷社から「新・分県登山ガイド」が発売されました。
そのシリーズの「宮崎県の山」の本を執筆されているのが、緒方さんです。

分県登山ガイドは初版のものから買っていますが、版を重ねるごとに内容が充実されていて
今回のものは特に、読み応え・見応えがあるように思います。

四季折々の写真や、コース図、断面図、近場の温泉、面白情報などなど、、、、
この本を読んでいるだけで、その山に登っているような気分にさせてくれます。
本自体の構成も素晴らしいですが、なによりこの本に賭けた緒方さんの情熱が伝わってくる気がします。

素晴らしい友人を持てて、私は誇りに思います。

遊さん、お疲れ様でした!
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