≪山人レポート≫

伯耆大山・鳥取県の山
【登った山】・・・・・・・大山・弥山(鳥取県)
【山 行 日】・・・・・・・2011年2月26日(土)〜27日(日)
【天   候】・・・・・・・雨/曇り/晴れ
【メンバー】・・・・・・・クニさん、しんたろ、sakiちゃん、mimimama、Jimny

「山人」初めての冬山合宿、伯耆大山に登りました。
メンバーは5名、Jimny以外は初めての大山です。しんたろは春の穂高や正月の八ヶ岳は経験済みだが大山は初めて。 リーダーのJimny自体も大山は12年ぶり。全員大山デビューと言っても良かったかも知れない。
今回は、「山人」として初めての冬山を体験することと、とにかく無事に下山することを最初の目標とした。


土曜日の朝、長崎を出発して途中、しんたろ、sakiちゃん、クニさんを順に拾い、一路鳥取を目指す。長崎自動車道〜九州道〜中国道〜山陽道〜再び中国道〜米子道〜と走り、約8時間のドライブで今日のキャンプ地の下山キャンプ場に到着。
車道には積雪はなく、スムーズに走ってくることができた。
さっそくテントを設営していると、見覚えのある集団がやってきた。
さんらく会のメンバーだった。今日も三鈷峰のバリエーションルートを登り弥山まで縦走して下山してきたとのこと。 なんちゅう連中や! その夜はさんらく会のテントにお邪魔して山の話をしながらお酒をいただきました。


蒜山サービスエリアから見た大山


下山キャンプ場にテント泊


夏山登山道


五合目

六合目に近づく


急登が続く


夜中に風が吹き、明日への不安が頭をよぎった。 おまけに朝方は雨が降り出して気温も高い。
テントを撤収し出発準備を済ませて、まずは弥山登頂を目指すことをメンバーに伝えて出発した。

今年の大雪で、積雪はすごいの一言。 夏山登山道から弥山を目指す。 出発してすぐのところにある登山届けの箱に用意してきた山行計画書を投函。 最初はゆっくりペースを心がけたつもりだったが、一本調子の登りが足に来る。

五合目、六合目と過ぎて八合目までの登りはきつかった。


出発時に降っていた雨は上がったが、弥山山頂に着く頃にはガスが出てきて展望は残念ながら良くなかった。
一瞬縦走路がガスの切れ間から顔を出した。弥山山頂までは時間的にも順調に来ていて、風もなく縦走には悪くないコンデションだったのだが、メンバーの中に少しバテ気味のものがいたことや、気温が高過ぎて雪面の締まり具合に一抹の不安もあり、メンバーの経験を考えると、縦走は止めるのが懸命と判断し、頂上小屋で休憩を取り下山することにした。


弥山に向かうJimnyとmimimama


無事に登頂しました


頂上小屋の横には我が家より立派な雪洞が掘ってあり、sakiちゃんも気に入ったようだった。
右側に雪を掘ってある入り口から小屋に入ると、先客は一人だけ、私たちも行動食を食べながら少しの時間休憩させていただいた。

名残は惜しいが下山にかかる。 天気は良くなり、晴れ間も見えてきて米子の街や境港まで良く見えた。
右後ろを振り返れば、弥山から剣ケ峰〜三鈷峰までの稜線がきれいに見えている。


頂上小屋

下山

剣ケ峰から三鈷峰


六合目からはシリセードで元谷へ下る。
初めてのときは怖い感じがするものだが、少し慣れれば快適そのもの。 童心に返っての雪遊びのようなものだ。

ちょっと怖がっていたsakiちゃんとゆっくり下っていると、後ろからスピード違反のふたりが追い付いてきた。
なんと、以前から懇意にさせていただいている北九州の山岳会「嵐」のK会長とA沢さん。後ろからはO村さんとあた○○さん。 久しぶりに再会に雪の斜面の途中で立ち話となった。 ここ大山を知り尽くしている方たちだ。


六合目からはシリセードで下る


元谷にて


お疲れ様・・・・

スピード違反の嵐の人たちと別れて、我々は制限速度以下のノロノロ運転で元谷へと到着。
ここで、少し時間も余裕があったので雪訓をすることにした。
お決まりの滑落停止もしたが、まずは落ちないことが第一で、万一落ちたら止められないと考えたほうが良い。
しんたろと二人で、雪面でのビレイの訓練をしてみた。 スタンディングアックスビレイのやりかただ。

小一時間ほど元谷で遊んで、大山の稜線にお別れの挨拶をして車のところへと戻った。

帰路、温泉に立ち寄りすっきりしたところで一言ずつメンバーの感想を聞いてみた。

楽しかったという人や、体力不足を感じたと言う人、シリセードが怖かったと言う人、冬山でのそれぞれのテーマや課題が少し見えたような気がした。

言い古された言葉だが、山は(特に冬山は)何はともあれ体力勝負です。
体力とスピードは何よりも安全登山の必要条件です。

体力とスピードが不足している人は冬山は危険です。
私たち「山人」の体力・スピードからすれば、今回の大山は絶好のコンデションに恵まれました。
今回のようなコンデションはそうあるものではないと思います。

今回はそんなコンデションの中でたまたま登らせてもらったんだと言うことを忘れないで次の冬山に向けて日頃からのトレニングをしていきたいものだと思いました。

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