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我家のある長与町から実家のある西海市大瀬戸町まで車で走ると、 空気の澄んだ日は、平戸まで見えることがある。 その平戸島の南端に、ちょうど北アルプスの槍の穂先のような山容の山が見える。 この道を通る度に気になっていた山は「志々伎山・しじきさん」と言う347mの山らしい。 県外の山の予定が都合でキャンセルになったので、のんのこさんを誘って出かけてみた。 こんな時じゃないと、なかなか平戸まで山登りに出かける機会はないものだ。 長崎(長与)から車で3時間。 九重や阿蘇まで出かけるのと時間的にはそんなに変わらない。 志々伎山までは、平戸大橋を渡ってから島のもう一方の端になるのでいいドラブとなる。 |
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志々伎神社の駐車場に車を停めて、参道を歩き出す。 予定では1時間ほどの行程だ。 登山道に入り照葉樹の中を歩いて行くと展望が開ける。 前方には志々伎山の特徴的なピークが見える。 いつも遠くから見ていた槍の穂先が今日は目の前にある。 眼下には、吸い込まれそうな青い海が広がっている。 |
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古くから地元の信仰となっていた山のようで、いろいろな謂れがあるようだ。 岩峰の山頂へは、南側を回り込むように登山道は付けられている。 立派な祠が祀ってあった。 我々のほかには久留米からと言うパーティーが一組おられた。 出合った時にお互いの口からどちらからともなく「いい山ですね」と声が出た。 きっと彼らも標高だけではない山の良さを感じていたのだと思う。 頭上に舞うトンビを気にしながらお昼をゆっくり食べた。 |
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下山は登ってきた道を引き返し、登山口にある真言宗の阿弥陀寺に立ち寄り、 十一面観世音菩薩像を見てみたかったが、普段は御開帳されていないようだ。 立派な仁王像が寺の入り口を見張っておられた。 車を出して生月島をドライブした後、田平昆虫館を訪ねた。 ユニークな施設で楽しい時間を過ごすことができた。 また訪ねてみたいところだ。 |
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田平昆虫館を出て、すぐ近くにある田平教会に立ち寄った。 大正時代に建てられたと言うこの教会は、とても素敵な佇まいだった。 内部も自由に見学させていただけるようになっていて、ステンドグラスがきれいでした。 教会を出る時にシスターさんと入れ違いになり、しばらくお話ができた。 地元の方の信仰の厚さが伺われた。 山登りは楽しいです。 でも、いろいろな人たちと触れ合える今日のような旅もまた楽しいものです。 |