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久しぶりの阿蘇だ。 Jimny、mimimamaのおしどり夫婦(?)に、珍しく休みが合った「ビューティーそのこさん」が参加。 今日は少々手強い「北稜」だが、そのこさんなら問題ない。 なにせ、年に2,3回しか岩登りなんてしないのに、野岳のアンダーツウアンダー(5.11a)を トップロープとはいえ、登ってしまうのだから・・・・・・ それに少々のことには動じないその性格も本ちゃん向きだ。 仙酔峡で一夜を明かし、準備を済ませて、いざ出発! 天候は、照られもせず降られもせず、いいコンディションだ。 |
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関門の手前で、メット他装備を身に付ける。1キレットまでは、落石に注意しながら登っていく。 1キレットからジャンダルムを越え、赤壁へ向かう。赤壁の向うには、鷲ヶ峰の北壁が聳えている。 赤壁は、数年前に来た時よりも更に崩壊が進んでいるように見える。 |
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赤壁を越えると、正面が今日登る「北稜ルート」だ。 日本登山体系には、「鷲ヶ峰北稜 V級 1時間 赤壁の延長線上にあり、手がかり豊富」とだけ書かれてある。 たしかに手がかりは豊富だ。崩れさえしなければ・・・・・・・ ハーケンもところどころにある。ほとんど腐っているが・・・・・・ この岩のもろさと支点の危うさを考えれば、とてもV級とは思えない。 |
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慎重に、ホールドが浮いていないか何度も確認しながら登っていく。 足はそっと置くようにし、ホールドは下に引かずに押さえつけるように持つ。 1ピッチ目はまずまず安心して登れる。2ピッチ目は、壁も徐々に立ってくる。 ハングの下で大きく左に回りこむようになるので、ロープの流れも悪い。 ハーケンも5m間隔くらいではあるが、どれも腐っている。 岩の色と似ている錆びたハーケンを探しながら、ルートを見ていかなければならないのでルートを外す恐れもありそうだ。 私も、今回、ハング下を上まで登り過ぎてしまい、クライムダウンをする羽目になった。 中間支点は5m下のぼろぼろのハーケンしかないというのに・・・・・・怖かったア〜〜 |
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1ピッチ目、2ピッチ目と、ビレイポイントはあるにはあるのだが、 支点のボルト、ハーケンは古すぎるので、どのピッチでもハーケンを追加してビレイした。 但し、いずれのハーケンも回収してきましたので、ここを登る方はご注意下さい。 最後は、mimimamaさんがリード。岩を越えるとブッシュとなり、一歩きで「鷲ヶ峰」のピークだ。 |
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東には、根子岳の雄姿が見える。北には、くじゅう連山が・・・・・・・ 怖かったが、久々に緊張感のある時間だった。登った達成感で鷲ヶ峰の「ワシ」も空に舞い上がりそうだ・・・・・・ |
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私達と入れ違いに登ってきたパーティーがあった。一言ニ言言葉を交わして、我々は先に向かう。 後でわかったが、いつも懇意にしている宮崎の水流渓人さんが所属する「西都山岳会」の会長さん、川キョンさんたちパーティーだった。 さて、この先もまだまだ気を抜けない。2キレットへの懸垂下降、ナイフリッジの通過。 両サイドは切れ落ちているのでここで落ちればアウトだ。3人を1本のロープでアンザイレンして進んでいく。 要所要所ではスタカットとした。 |
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そして、高岳東峰への近くに登りあがった。緊張から開放されるこの瞬間がいい。 mimimamaさん、そのこさんとガッチリ握手を交わす。やっぱ、阿蘇は登った後の充実感がいい。 西都山岳会のメンバーと合流し、改めて挨拶を交わして、しばらく談笑する。 下山は、余韻を楽しみながら、仙酔尾根を下った。 |