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*幻の滝はまぼろしさっ! |
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九州脊梁山地の谷「山出川」を遡行してきました。 えっ、何それ?どこにあるの?・・・なんて事は言わないのっ! Jimny倶楽部は、人知れず裏街道を歩くのです・・・・・ でも、今回はデジカメのレンズが曇ってしまって、核心部の画像がないのがザンネンです。 |
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沢登りの楽しみって、何だろう・・・? あなたは沢登りの楽しみって何だと思いますか? 人それぞれ違うとは思いますが、Jimny的沢登りは・・・・・・ 「この先何があるんだろう・・・・?」って言う未知の世界に足を踏み入れるワクワクどきどき感。 「このゴルジュの先にはどんな光景が我々を待っているんだろう・・・?」って言う期待感。 そして、先が見えない(知らない)この先を、地形図とコンパスを駆使して予測して進む楽しみ。 予測がバッチリだった時の満足感。 そんな未知の世界に足を踏み入れる感じが、Jimny的には沢登りの醍醐味と思っています。 情報満載の人気の谷は、なんかワクワクどきどき感に欠けますね。 今回の「山出川」は、吉川さんの沢のガイド本だけが頼りの沢登りでした。 その他に、私はこの谷の情報を得ることができませんでした。 でも、そんな谷こそJimny的には大好きなんです。 ハズレることもい多いですけどね・・・・・・ でもって、 山出川は当たりだったか・・・・・ はたまた、ハズレだったか・・・・・・ それは参加したメンバーそれぞれで受け止め方は違うと思います。 |
前夜、緑川ダムの駐車場に集結! ダム公園のベンチでの前夜の祝宴は、盛大かつアカデミックな火星談義の夜となったのでありました。 今回の参加メンバーは、 重厚なご馳走を惜しげもなく出してくる「みやさん」、 今回は、この祝宴こそがメインテーマと一人決め込んで参加した「ひふみん」、 *あしたもあるっちゃっけんね〜〜〜! 酒が飲めない飲み屋のマスター「なかむとしさん」・・・・失礼!f(^_^) 今年の沢シ−ズンは出遅れ気味の、Jimnyの一番弟子「みみずまる」、 *沢以外の事も教えようとするJimnyですが、いつも、「結構です!」と断られています。(/o\) ひふみん同様、沢の道具よりも宴会の用意に一生懸命だったmimimamaさん、 そして、いつも冷静沈着、飲んでも寝ないJimnyです! あまりに星空がきれいだったので、みんな駐車場に直接マットを敷いて青空天井で並んでお休みです。 6万年振りの大接近の火星が大きい。 寝入った頃、バリバリバリッと若者の集団がやってきて花火大会の始まり。 しょうがないよな、こんなところで寝てる方が普通じゃないんだから・・・・・ でも、一人車で寝ていたなかむとしさんは、若者の一人から車のドアを開けられ、 「なんや!」と一喝したそうな・・・・(車上狙いだったみたい(-_-#)) |
いろんな事があった夜も空けみんな寝ぼけ眼で起床。 食事を済ませ、遡行終了地近くまで林道があるので、車を一台デポしに行く。 これが遠い遠い・・・・こりゃあ車のところまでたどり着けるかなあ〜〜〜って感じだ。 おまけに、林道の真ん中に寝転んでいるおばちゃん2人。 極めつけは、ビニールでつくったテントのような小屋のような、明らかにそこで生活している様子の男女2人、 リザーブの瓶がズラッとならんでおりました。(なんか不気味でした) 入渓は、山出橋。 谷幅はそれほど広くない。 水量は結構なもんだ。 小滝や釜は次々に現れる。 谷の傾斜は緩く、遡行時間や遡行距離の割りに標高はあまり上がらない。 今日は、遡行距離が相当ありそうなので、 「今日は、あまり遊ばずに登りますよ〜〜、最悪でも車を置いた二俣までは行かねばならぬのよ〜〜」 と、出発前メンバーに伝えていたこともあり、いいペースで遡行していく。 それでも直登しなければ進めない滝や、マジ顔での渡渉などもそこそこあり楽しめる。 石から石へ飛んだり、水の中の石を見極めてジャンプできたりすれば、こんな谷では遡行時間が短縮できる。 でも、これって結構見た目以上に危険な高等技術なので、あまり無茶はできません。 |
さてさて、我々はずんずん遡行していく。 途中、流木止めと思われる巨大な堰堤が2箇所。 これは真ん中を進んで行ける。 それと、山出部落から近い辺りでは、水田が谷の横にある。 丁度農作業中のおじいちゃんが一人いて、我々を見つけて人なつっこく手を振ってくれた。 この谷を登る人なんて、多分滅多にいないんじゃないだろうか・・・・ 入渓地の道路上で遡行準備をしていたら、軽トラックで通った人が不思議そうな表情で見て行ったっけ、、、 水田を過ぎると、谷は人臭さが減り、脊梁らしい渓相になってくる。 *まっ、我々みたいな物好きはいないだろうけど、もしもこの谷に入る人がいるならば 入渓はこの辺りからがいいかも・・・・多分、山出部落から入れるはず。 朽ち掛けた吊橋が何本かある。 谷幅は狭まり、ゴルジュの通過も何箇所かある。 圧巻だったのは、CS大岩を抱えた8m滝! なかなかお目にかかれない程の迫力の滝でした。 ここは、右岸を高巻いたが、今回の遡行で技術的に一番のポイントは(参加者がその気で見れば) この高巻きだったとJimny的には、思います。 その後、連続するように、5m滝が2段になって現れる。 2つの滝の真ん中にある釜は、ぞっとするほど深さがありそうで、神秘的な感じさえした。 更に遡行していくと、上部に車をデポした林道が見えてきた。 予想していたよりも早くたどり着いた感じだ。 しかし、やはり源流まで詰め上げるのは無理のようだ。 ガイド本の遡行図によると、この先右俣をしばらく遡行すれば45mの大滝が見れるはずだ。 とりあえずその滝まで行こう、という事になり遡行を続ける。 しかし、どこまで行ってもそれっぽい渓相にならない。 コンパスは合っているが、前方は遡行図にあるゴルジュ帯がこの先ありそうな地形にはみえない。 メンバーと協議して、もう一本左の谷ではないか、ということになり尾根を跨ぐ。 しかし、この谷は小さすぎる。 もう一歩左か・・・・ 倒木帯を越えたり、藪をこいだりして次の谷に出るが、この谷ではコンパスが合わない。 う〜〜ん、やっぱり最初の谷でよかったみたいだなあ〜〜 結局、幻の滝は幻のままで今回は終る事になりました。 林道に戻り、パッパラパアのひふみんと、こだわりのみみずまる、それにJimnyの3人で もう一度地図を開き、今日の山行を振り返る。 地形図を見ると、確かに複雑な地形をしている。 遡行図の右俣は地図上のどの谷なのか? それらしき谷が3本ある。 3本のうちの真ん中の谷が遡行図の右俣と思われる。 そして、その谷は、途中は谷の地形ではなく、一旦尾根と同化し、岩壁となって出会い 更に上部で再び顕著な谷となっている。 地図を見返せば見返すほど、実際にはどんな地形を見せているのか、見てみたい気がする。 中途半端では納得しないみみずまるも、スッキリした様子だ。 今回の山行は、遡行を終えてからのこの地図読みの時間が一番楽しく有意義だったように思う。 沢登りは、推理小説の謎解きをしながら進んでいくような楽しみがある。 今回は、遡行自体は2/3程度で終ってしまったが、充実した沢登りだった。 沢登りの基本的な動き(ゴーロ歩き、石飛)の習得には適した谷だった。 でも、こんな沢は、後で筋肉にきますよ〜〜〜(イテテテ・・・・) |