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山旅人さんから、うれしいお誘いを受けて
いそいそと阿蘇へ向かう。
今日は暖かかったが、
明日は少し冷え込むとの事。
楽しみのような、ちょっと不安なような・・・・
用事で滞在していた博多を出る。
途中鳥栖で、若造君を拾い、阿蘇へ向かう。
登山口近くの集合場所には、すでに
山旅人さんが到着していた。
久し振りの再会を祝い、車中で軽く宴を開く。
翌朝、まだ暗い中目覚める・・・
というより、早起きの山旅人さんに起こされる。
(^-^).
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朝食を済ませ、ヤカタガウドへ向かう。
まだ薄暗いが、谷筋には白いものが見える。
やはり雪が残っているようだ。
準備をしている内に明るくなってきた。
稜線はガスがかかっていてわからないが
やはり雪が結構あるようだ。
出発する。
登山口でテント泊していた大分の
若い二人組も後から登るとの事。
「お先に!」と、言葉を交わす。
ヤカタガウドの途中から、谷が凍っているので
アイゼンを着ける。
谷の崩壊が激しい。
2年前程と較べても、かなり谷がえぐれている。
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天狗のコルまで、あえぎながら登る。
最近、山以外に楽しい事ができた「若造君」は、
気のせいか、動きまで甘〜〜い。
山旅クラブなどで、アクティブに活動されている
「山旅人さん」は絶好調のようだ。
コルで、登攀の準備をする。
風が強い。
山旅人さんにビレイをお願いし、リードする。
直登しょうかとも考えたが、
やはり正統派を自認するJimnyとしては
トラバースすることとする。(*^^*)ァハ
*ダレが正統派じゃ・・・?
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足元を見ると、ガスの中に一瞬
はるか下のほうに地面が見える。
吸い込まれそうだ。
アイゼンでスタンスを決め、
グローブの手で慎重にホールドを決める。
登りきって南面を見ると
きれいに晴れている。
根子岳は、南と北ではまったく様相が違う。
ビレイの準備をして、
若造君を確保する。
最後に山旅人さんが、
中間支点を回収しながら
登ってくる。
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天狗岩のピークで一休みして
懸垂下降の地点に向かう。
しっかりしたボルトが新しく打たれている。
50mザイルをセットして下降する。
やはり、ここの高度感にはいつものことだが
ちょっと緊張させられる。
出だしの空中懸垂気味になるところは
なかなか思い切って体重を架けられない。
下りだしてしまえば快適なのだが・・・・
全員懸垂下降を終え、
ナイフリッジのトラバースに向かう。
リッジの上をトラバースした後、
5mほどクライムダウンするのだが
今回は、このクライムダウンに神経を
使わされた。
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トップの私と、ブルージックでトラバースする
若造君は問題ないのだが、
ラストの山旅人さんは、落ちれば止らない。
結局、山旅人さんは安全を第一に
ピナクル状の岩にシュリンゲを残置し
ザイルをダブルにして下りることにしたようだ。
この後、アリの戸渡りをジャンプし、
5mの垂壁を登り、ローソク岩を回り込んで
4mの岩を登る。(山旅人さんリード)
III峰への登りは、フリクションが使えれば
簡単なのだが、アイゼンでは少々緊張する。 |
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そして、懸垂下降を二度ほどこなし、
ルンゼ状を下るのだが、ここも凍結気味なので
ザイルを出す。
下ってからトラバースする夏道は
凍結していて危険なので、一段下まで下り
登りかえす。
そろそろ、フィナーレが近づく。
グズ岩を跨いで通過した後、
ブッシュ帯の土壁を登ると、もうザイルはいらない。
一登りすると、西峰の向こうには
阿蘇・高岳の雄姿がわれわれを待っていた。
*山旅人さん、若造君、
楽しい時間をありがとうございました。
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天狗峰へのトラバース
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後続をビレイ
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ナイフリッジのトラバース
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V峰への登り
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天狗峰にて山旅人さんと
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西峰にて山旅人さんと
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