≪Jimnyの山登りレポート≫

大崩山系・ウロウロ登山

・・・・・のんびり沢泊まりのはずじゃなかったのお〜?・・・・・
                                 
                           

「新緑がきれいだろうなあ〜」
「沢の中にテントを張って、ノンビリ時間を楽しむのもいいなあ〜」
「最近、ゴリゴリ登山ばかりだもんなあ〜」
・・・・・・・・・・・・・・
そんなノンビリ山行ならと、風邪気味の「シゲミチャン」も急遽参加になりました。
「シメシメ、これで荷物を担げるやつが引っかかったな・・・」
「なにも知らずに」と、思っていたらどうしてどうして、すべてお見通しでした。(-_-;)
                                                 


【山行日】・・・・・・5月5日(夕)〜5月7日

【山 域】・・・・・・大崩山系

【天 候】・・・・・・5/6・晴れ  5/7・晴れ一時・雨・雹・後晴れ

【メンバー】・・・・・L/Jimny、SL/mimimama、ヤンマー礼子、Yさん、ブルージックしげ

【コース】 
 (5/5)・・・祝子川登山口泊。

 (5/6)・・・祝子川登山口(7:20)〜大崩山荘(7:50/8:00)〜和久塚コース分岐(8:20/8:30)〜
       袖ダキ(9:50/10:00)〜下和久(10:30/10:40)〜りんどうの丘分岐・昼食
       (11:45/12:10)〜モチダ谷入り口(12:15)〜金山谷出合(14:30)〜
       権七小屋谷分岐・金山谷本流へ(14:45)〜テント場(15:00)

 (5/7)・・・テント場(6:30)高総体ルートから金山谷を突き上げる〜稜線(8:45)〜
       お姫山(9:30/9/45)〜五葉岳(10:05/10:45)〜瀬戸口谷入り口(10:55)〜
       黒岩滝(12:40)〜吐野(14:00)〜大崩山荘(15:45/15:55)〜登山口(16:20)      


もう十年近く前になるが、当時所属していた山岳会で春の大崩山合宿がありました。
その時は、山荘前にベースを張って、初日は大崩山系のハイライトコース(和久塚から坊主)を歩き
二日目に、山荘〜三里河原〜権七小屋谷〜稜線〜鹿納山〜五葉岳〜瀬戸口谷〜吐野〜山荘と歩いた事がありました。

そのときの沢沿いの佇まいに、「いつかはこの沢の真中でテントを張ってノンビリするぞ〜」と思いつづけていました。
今回、なんとか連休がとれたので、念願を果たしに行ってきました。

長崎からは、高速で大分米良ICまで走り、犬飼〜三重〜宇目と走り、
林道黒内線から上祝子の登山口に到着。やはり長崎からは、正味5時間はかかるようだ。
道が広くなったところにテントを張って就寝する。

  5/6、6時起床。
今日は、権七小屋までのノンビリ行程
(予定では)だからゆっくり準備をする。

こんなにいい天気の大崩山は久しぶりだ。
    
山荘を過ぎ、和久塚コースの分岐に出る。

大崩山は始めてのメンバーもいたので、
小積ダキを見に河原に下りる。
    
青空に岩峰が見事だ。




「なんか、もったいなかね〜」
   
「時間もあるけん、和久塚ば登ろうか?」
  
「荷物の重たかば〜い・・・・、大丈夫やろか?」
    
「なあ〜んの、もしもん時には
病み上がりのシゲミチャンが荷物ぐらい担ぐさあ〜」

「そしたら、和久塚ば登ってモチダ谷ば下ろうで、
あそこの滝もきれかばい」
    
「うん、うん、そげんしよう〜で」

なんとも、計画性のないリーダーでありました。(^_^;)
 
  祝子川に懸かる丸木橋を渡って
和久塚コースへと進む。
    
mimimamaさんは、ここに丸木橋が
懸かっていることを知らなかったから
二人で大崩山にきたのは、ずいぶん昔のことになる。

しばらくは、荷物を担いでの急登がこたえる。
    
尾根に登り上がると、アケボノツツジがきれいだ。
袖のダキに出る。

スカッと晴れ渡り、下和久、中和久、
小積ダキが手に取るように見える。
    
山の斜面がアケボボツツジに染まっている。

下和久、中和久と通リ、上和久はパスする。
    

リンドウの丘への分岐で、昼食とする。
少し戻り、モチダ谷へのコースに入る。
    
スズタケが頭上まで伸びているが、
すぐに開ける。
   
眼前に「七日周りの岩峰」が
圧倒的に立ちはだかる。
岩峰の左手を巻いて下る。

すぐに水流が現れ、
明るい沢を下る事になる。
    
モチダ谷は、以前紅葉の時期に
登った事があるが、今日はその時よりも
明るく道も歩きやすい。

昔は、藪が多く、踏み跡を探すのに
苦労をした記憶がある。
 
ナメの中の逆層のきれいな滝を過ぎると、
道は谷から離れ左岸を巻いている。
    
沢に戻り、振り返ると、
50〜60mの大滝が見える。
もっと近くから見てみたいが、
時間がかかりそうだ。

さらに下り、金山谷との出合いに出る。
右岸を遡る。
やさしい渓相の沢を、楽しみながら歩いていく。

中瀬松谷を左に分けて、金山谷本流へと進む。
  





 すぐに、右手の一段上がったスズタケの中に、
 開けた50坪くらいの広場があったので
 ここを今日のテント場とする。
 沢からは15〜6mと、便利で環境もバツグン!
 細引きを張り、昨日夜露で濡れたシュラフを干す。

 さっそく、夕食の準備にかかる。
 五合炊きの飯盒で、まずはご飯を炊く。

 そして、本日のメインデッシュは鴨鍋で〜す。
 鴨鍋ができる頃には、シゲミチャンとJimnyは
 それぞれ三本目のビールを空けていた・・・

 夕食を食べながら、もう一度五合のご飯を炊く。
 これは、明日の朝の雑炊と昼のオニギリとなる。
 満腹になった頃には、そろそろ眠くなってきた。
 6時でも、まだ空は明るい。

    

       夕闇が迫ってくる頃、「ブッポウソウ、ブッポウソウ」と、鳥の鳴く声がする。
       声のブッポウソウと呼ばれている「コノハズク」だ。
       賑やかな鳥たちの声を聞きながら、
       7時前にはシュラフにもぐり込み、寝てしまった。

       5/7、今日も晴れだ。
       昨日の鴨鍋の残りで鴨雑炊をつくる。
       なかなかいい味がでてますよ〜ん。

       テントを撤収して、上流へ向かう。
       金山谷は権七小屋谷よりも、緩やかで水流も稜線の近くまである。
       これは、高総体に使われたコースらしい。
       間違いやすそうな所には、ケルンやテープも所々にある。

      最後の急登を登ると、「鹿納の野」のすぐ北に登りあがったようだ。
      右に進むと、「岩ツグマ」と呼ばれている岩場があり、ミツバツツジがきれいだ。

      「ブナの三差路」で一休みする。
      「お姫山」に向かう。
      「五葉岳」がすぐそこに見えている。

      「五葉岳」の下の鞍部まで来た頃、「山本さ〜ん」と声がしたような気がした。
      「橋本さ〜ん」と返してみると、案の定山旅人さんが「五葉岳」で待っていてくれた。
      去年の秋の「根子岳」以来の再会だ。
      別に抱き合ったりはしなかったが、握手で再会を祝った。(^_^;)
            
      「嵐」の方たちと一緒に昼食を済ませ、「多良岳」での再会を約束して「瀬戸口谷」の入り口で別れた。

     *Jimnyと山旅人さんのラブシーンは
      http://homepage1.nifty.com/yamatabibito/sub38.htm をご覧下さい。


 「瀬戸口谷」の取り付きは
 スズタケが伸びているが、
 昔とすると踏み後が明確だ。

 えんえんと涸沢を下る。
 
 水流が出てくると、
 しばらくで左に巻き道がある。

 巻き道から沢に戻ると、「黒岩滝」だ。

 古い細引きが残置してあるが、
 支点付近は腐りかけている。
 自前の細引きで補強して下る。




    ここからは三里河原にも似た、おだやかな沢下り。
    途中、カミナリが「ゴロゴロ」と鳴ったかと思うと
    雨が降り出した。

    雨具を着けると、雨はやんだ。
    と、今度はなんと、雹だ。
    大きいのは直径4〜5mmもある。

    「キャアキャア」言っているうちに「吐野」に到着。
    ここから「山荘」までは、
    降ったり止んだりの雨の中を急ぎ足で歩く。

    山荘で一休みして、登山口へと向かう。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・



        *今回は、コースを変更して、荷物を担いで和久塚コースを登ってしまい
         「祖母傾よりきつかったぞ〜」と文句を言われてしまいましたが、
         一番きつかったのは私Jimnyではなかったでしょうか?
         みえ張って、だれにも言わんかったけど、・・・・(^_^;)
                               
                                               終わり。