【霧島連山・夷守岳〜大幡山〜獅子戸岳】

                                     始まり・・・・・パートI

* 霧島連山の中にあって「夷守岳」や「大幡山」方面の山は、なかなか訪れる機会がない。
 「韓国岳」から「高千穂河原」までの縦走路の途中にある「獅子戸岳」から伸びる
 この山々への道を見るたびに、いつも興味を引かれていた。

                                    ・・・・・・概念図


【山域】・・・・・・・・・・霧島連山
【日程】・・・・・・・・・・2000年6月1日(前夜発夜行日帰り)
【天候】・・・・・・・・・・晴れ
【メンバー】・・・・・・・Jimny、mimimama、ご近所のY原さん

【コース】・・・・・・・・
    生駒高原側登山口(7:15)〜林道(7:30)〜登山道入り口(7:35)〜夷守岳(9:35/9:50)〜
    鞍部(10:08)〜丸岡山(10:40/10:50)〜大幡池(11:10/11:25)〜大幡山(12:05)〜
    昼食(12:25/13:15)〜獅子戸岳(13:40/13:45)〜韓国岳(15:05/15:20)〜
    大浪池避難小屋(16:00)東回り〜西回りコースと合流(16:40)〜大浪池登山口(17:10)       



そろそろ南九州は、梅雨入りのニュースが聞かれてもおかしくない頃となった。
天気予報では6月1日は晴れそうだ。

長崎を前日の夜出発して、高速を一路霧島へと走る。
人吉、えびの間の高速が開通してこの方面に行くのは初めてだ。
えびのICから、霧島へと向かう。
以前とすると、道標識が整備されて分かりやすい。

高度が上がるに連れて霧が濃くなる。
えびの高原に近くなる頃は、視界が5m程しかなく、のろのろ運転となる。
大浪池登山口の駐車場にテントを張って就寝する。

    (-.-)Zzzzz・・・

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「ヒョロ、ヒョロ、ヒョロ・・・・・・」

アカショウビンの鳴く声で目が覚める。

6月1日。晴れ!・・・\(^o^)/

予約していたタクシーが到着。
「夷守岳」の登山口に向かう。
車は「霧島スカイライン」から「生駒高原」方面の県道に入る。
「夷守岳登山口」の標識を見て右折する。
少し走ると荒れた道となり、ここでタクシーを降りる。
「大浪池登山口」から30分程、¥4960也。

木々の間から「夷守岳」がきれいな山容を見せている。
「生駒富士」の別名にふさわしい美しい姿だ。

登山口からの登りの標高差は、800m程あるとのこと。
登山口の標識には、「夷守岳」まで3時間と書かれている。
*コリャア、キアイバイレンバイカンバイ・・・(・_・;

タクシーを降りて、
少し荒れた林道を歩くと右手に登山口の表示がある。
この山道を10分も歩けば再び林道に出る。
林道を右に進むと、
今度は左手に登山届けのボックスのある登山口がある。
ここから本格的な登りとなる。

歴史を感じさせる、よく踏み込まれた山道だ。
植林のなかの急登だ。
「夷守岳」までは、ほとんどストレートに
急勾配を直登する事になる。

植林帯が終わると、
モミや赤松などの大木が素晴らしい樹林を形成している。
振り返ると、小林の市街地が見渡せる。

ヤブレガサの大群落の中に、
赤いヤマツツジがひときわ鮮やかだ。
 
最後にスズタケを分けて登っていくと、
目の前が開け「夷守岳」山頂だ。

潅木の中の、こじんまりとした山頂だ。

右から甑岳、韓国岳、丸岡山、大幡山が見渡せる。
 
その左には、「高千穂の峰」が両翼を広げるように
秀麗な姿を見せている。

ここから「丸岡山」との鞍部までは、一気の下りだ。
スズタケに掴まりながら、滑りやすい坂を下る。


鞍部からは、石積みの道となる。
古くからの道のようだ。

大きな木々が頭上を覆うなだらかな道を進み、
少し登ると「丸岡山」に到着。
 
地図で見ると、本当に丸い岡状のピークだ。
のんびり昼寝でもしたくなる感じのところだ。

「丸岡山」からも、のんびり歩ける
楽しい道が続く。



更に進むと、目の前にいきなり湖が姿を現す。
「大幡池」だ。

満々と水を湛えた神秘的な姿にしばらく見とれる。
山上にあるとは思えない水量だ。

*池に出る所は、土質がやわらかく
 足が入り込むのでご注意!
 mimimamaさんは膝までめり込みました・・・・・

池の周りを1/3周程歩き、稜線に登り上がる。



ここからは、
明るい林の中を散歩気分で
「大幡山」へと向かう。
ミヤマキリシマがチラホラと咲いている。

「大幡山」を過ぎた辺りで、
日陰を見つけ昼食とする。

昼食後、ミヤマキリシマに囲まれた道を
「獅子戸岳」へと進む。
途中、登山者一組と出会う。

    







    ・・・・・・・続く