【Jimny徒然記】 2003年8月

*このページでは、私Jimnyの周りで起こったことや、日々感じたこと思ったことなどを徒然に綴っていきます。
    なにか不適切な表現や、間違った記述などがありましたら、ぜひご指摘ください。



【目次】

2003.08.28・・・・今、Jimnyが注目している登山者
2003.08.22・・・・山の標示板の事

2003.08.20・・・・登山道のテープの事
2003.08.14・・・・目標を持つ事の大切さ
2003.08.06・・・・山で出合った人、その@

2003.08.04・・・・多良・湯野尾川と長田川
2003.08.01・・・・お気に入りのラジオ番組
 

2003.08.22・・・・今、Jimnyが注目している登山者

今、私が注目している登山者がいます。
彼女はある山岳会に所属していて、一歩ずつ自分の山登りをステップアップしています。
先輩に連れて行ってもらうだけではなく、自分の力で登る山登りを確実に高めています。
凄い山登りをすることは、ある意味簡単です。
凄い人の後ろを付いて行けばいいわけですから・・・・・・

でも彼女は違います。
山岳会で自分の力を高めて、そして自分の力で登っています。
最近は山岳会の例会山行のリーダーもこなすようになっています。
初めての山の、初めてのルートに、自分の力で取り組んで登っています。

そんな彼女から、先日私にメールが来ました。
長崎の山のリーダーになっているので、お暇なときに下見山行に付き合ってほしい・・・・・
とのメールでした。
私は、取り付きまでは案内しようと思っています。
でも登山口から先は、例会山行の当日にみんなで地図コンパスを使って登ればいいと思っています。
それだけの力がリーダーの彼女にはあるはずですから・・・・・・

私が、以前長崎の労山で学んだ様に、今彼女は山岳会で学んでいます。
私が学んだ長崎の労山と、彼女が席を置く山岳会は山に取り組む姿勢がよく似ているような気がします。
会の指導者の方が、キッチリ、ジックリ会員を育てておられる様子が伺えて、
私も近くなら仲間に入れさせてもらいたいくらいです。
その会の方たち何人かとはメールなどで交流がありますが、
足が地に付いた山登りをされておられるように感じられます。

自分自身の山のキャリア、
山岳会の山歴という財産、
それはなんですか?

それは、自分の力で成し得た山登りです。

どんなに凄いところを登っても、人の後ろを金魚のフンでついて行ったのなら、
それはただ単にそこを登らせてもらったという事実だけで、自分自身の財産にはなりません。
自分の力で登る山登りを積み重ねて、少しずつではあってもステップアップしていく、、、

そんな山登りを実践している○○○ーさんと、彼女を育てている山岳会に乾杯!


2003.08.22・・・・山の標示板の事

前回の徒然記「登山道のテープの事」に関連して・・・・・

登山道のテープは、結論の出ないテーマだと書きました。
それと似たことですが、他にも気になるものがあります。
○○山と書かれた山頂の表示板です。

山頂を表示するものはひとつあれば充分だと思います。
○○山登山記念、として個人名まで入れた表示板があったりします。
あれは、ゴミ以外の何者でもないと思います。
その山に登った証は、記念写真があれば充分です。
人に見せるためだけの登頂記念の板などは、登山者にとっては目障りですし、山にとってはゴミです。
自分が登った証を山頂に残しておきたい人の心理は私には理解できません。

私が登った山の中で、最もそんな板切れが気になったのは、熊本県の「八方ケ岳」でした。
それとどこの山でも目にするブリキかアルミで作った「○○山の会、○○○子・・・・」というもの。
もちろん「ガンバレ中高年!」は話にもなりません。
初めてあれを見た時、立派な中高年のJimnyとしては「余計なお世話じゃ!」と腹が立ちました。
自然を傷つけたり、汚したりしている事を本人は自覚していないのでしょうね。

それと、テープの事とも関連しますが、
テープを付けたり、表示の板をぶら下げたり、、、、
そんな事をする人に共通していると思えるのは、山を私物化してるのではないか、という事です。
自分の地元の山、思い入れのある山を大事に思う事はとても良いことです。
でも、その気持ちがエスカレートすると、この山は俺の山だ!・・・みたいな気持ちになる事がありはしないでしょうか?
展望が利くようにと木を切ったり、ここはいいポイントだからと道を付けたり、表示板をぶら下げたり・・・・

その山の安全に関わる立場にある山小屋のスタッフやその山域に関係する人たちならまだしも、
ただ、その山に通いなれているというだけの人がそんな事をするのはお門違いです。
私がよく登る多良山系でも、そんな事を目にします。

本当に山を愛するって、どういうことなのか・・・・?
山歩きの途中で何かを目にした時、ちょっと立ち止まって考えてみませんか?
これって、本当に山を大事にしてる行為なのかな・・・って。



2003.08.20・・・・登山道のテープの事

7月の下旬に、多良岳にオオキツネノカミソリを見に黒木から登りました。
八丁谷の登山口の所に、雨に濡れないようにビニールの袋に入れられた紙がありました。
紙には、こんなことが書かれていました。

「登山道に付けてあった目印のビニールテ−プを撤去された人へ・・・・
 あなたは、自分がわかるからと言って目印のテープを撤去されたのでしょうが、
 山登り初心者の人が道に迷ったらどうするんですか?
 あなたのされた事は自分本位の行為で、間違っています・・・・」

と、このようなことが書かれていたと記憶しています。
言葉が違っている事はあるかもしれませんが、内容はこんなことだったろうと憶えています。

多良山系の、いわゆる登山道「地図やガイドブックに表記されているもの」は、
分岐など要所要所に標識が建てられていますし、踏み跡も明瞭です。
間違える可能性のある地点にテープなどを付ける事はあってもいいのかも知れませんが
一直線の道の途中などにもテープがあったりします。
どんな登山者が登って来る事を想定して登山道を整備するのか・・・・・
その判断は、山域の山小屋のスタッフや地元山岳会、レスキューネットワーク(多良岳にはあるようです)
などで判断していただくのが最もいい方法だろうと思いますが、
なかなかそこまで目を届かせるのは大変だろうと思います。
どこまでテープなどの目印を設置するのかの基準がないとこの問題は解決しないと思いますが、
仮に基準を決めても、その事を山域に出入りする登山者全てに周知させる事は不可能でしょうし、
納得しないかたも出てくるでしょう。

結局、今度のように、テープが増えすぎて見苦しいので撤去する・・・・
目印がないので危険だからと、テープを付ける・・・・
また、増えすぎて撤去する・・・・

この繰り返しになるのでしょうか。

似たようなことが、岩登りの世界でも時々議論されます。
あるルートを登るのに、ランニング(中間支点)が少なくて危ないからと言ってボルトを打ち足したり、
初級者でもリードできるようにと打ち足したりします。
ボルトが増えると、心理的に登りやすくなり、その岩のグレード(難易度)が下がる事になりますし、
岩登りのルートは、初登者が登ったスタイルを尊重するという伝統もありますので、
そういったボルトの打ち足しなどは良くない行為となります。
なら、その岩は、初心者は登ってはいけないのか・・・
自分の技量を磨いてからもう一度チャレンジするか、
だれかにリードしてもらってセカンド(フォロー)で登るか、と言う事になります。

岩登りの世界ではそれでいいのかと思いますが、登山道ではそんなわけにはいきません。
岩に取り付く人は、全く岩登りをした事のない人はいませんし、取り付く前に自分に登れるかどうかは
事前に調べたり、実際に岩を見たりして決めます。
また、岩登りには、そういった危険がある事を承知の上で取り付きます。

しかし、登山道を登る人は様々です。
キャリア十分のベテランもいれば、ハイキング気分で弁当と水筒だけを持って、
初めてその山に登る人もいるでしょう。
そんな人は、山登りには危険も潜んでいるなんて事を認識しているはずもありません。
彼らにも安全に山歩きが出来、100%無事に下山できるように登山道を整備する事は不可能でしょう。
下界並みの道を山に作るしかありません。

今日のテーマは、結論の出ないテーマだとはわかっているつもりです。
ただひとつ言える事は、少しずつ山に登る回数を重ねた私達は
自分では気付かないうちに、山登りを始めたばかりの人たちのの戸惑いや疑問に
きちんと向き合わない登山者になってしまってはいないか・・・?ということです。
今になって思えば、自分たち自身も山登りを始めたばかりの時は、冷や汗が出るような事をしていましたよね。
山で、まだ山登りを始めたばかりかなあ〜?と思える人が変な装備や危ない登り方をしていたら
昔の自分だと思えば、きちんと対応できるのではないでしょうか・・?

今日は、少しばかり反省を込めて・・・・・

*追伸:多良の登山口に紙切れを置いた方へ・・・・
     あのような紙を置くのであれば、その文章に責任を持つ覚悟で置くべきです。
     責任を持つ覚悟があるのなら、お名前を書くべきです。
 


2003.08.14・・・・目標を持つ事の大切さ

プロスキーヤーの三浦雄一郎さんが70歳でエベレストに登頂されました。
世界七大陸最高峰からのスキー滑降を終えて、しばらくはリタイア気分だったそうです。
そんな時、昔、E・ヒラリーがエベレストに登ったのを聞いた時に、
「いつか自分も・・・」と思った若い頃の気持ちがよみがえったそうです。

エベレストに登る!
その目標を立ててからの三浦さんの努力は「岳人8月号」をお読みください。
何事も目標がなければ始まらない。
目標に届くかどうかはやってみなければわからない。
目標があるから、それに向かっての行動指針も生まれるし、努力の方法も見えてくる。
目標がなければ、自分は今そして今後何をしていけばいいのかもわからない。

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これまで私は、自分が「いつかは・・!」と温めていた山行(自分なりに大きな厳しい山行)は、
全て初見で、自身がいつもリーダーとして取り組んだこともあり、
気合充分で、計画からトレーニングまで、我ながら納得できるものでした。
いい仲間(メンバー)に恵まれた事は言うまでもありません。

女だけの祖母傾縦走のプロデュースをした時なども、満足できるものでした。

振り返って、今の自分の目標は・・・? と、問いかければ答えがないことに気付きました。

目標・・・・・?
どの山に登る、どのルートを登る、どの谷を登る、、、、それももちろん目標ですが、
自分の山登りのスタイルはどんな形で完結させるのか・・・?
自分と山との関わりをどう結ぶのか・・・・?
そろそろ、そんな事も考えるながら山に向かいたいと思うのであります。

とりあえず、具体的な目標を、mimimamaさんと話し合った今日この頃であります。

「よっしゃあ〜!1年後は○○○じゃあ〜〜〜!」p(^-^)q  マジで行くでえ〜〜〜



2003.08.06・・・・山で出合った人たち、その@

山に登ると、いろんな人と出会います。
その中でも、良くも悪くも印象に残った人たちを綴ってみたいと思います。

町を車で走っていると、よく目に付く「ゴミのポイ捨て」。
自分の車さえきれいならそれでいいと言う人たちって、どこにもいるんですね。
私はマナーはキチッと守ります。
その代わり、車の中はグチャグチャですけどね・・・・・f(^_^)

昔、傾山に登った時、ミカンの皮を山頂からポイッと捨てている人がいました。
その人はバナナの皮も投げ捨てていました。
くじゅうの三俣山では、ご夫婦でおいしそうに栗を食べている登山者がいました。
ナイフで栗の皮を剥いてはそこらあたりに捨てていました。
果物の皮は山ではよく目にしますね。

長崎の山で、地元の山の会のパーティーと山頂で一緒になったことがありました。
そのパーティーのリーダーとおぼしき人は、ミカンを食べながら、
「ミカンの皮はそのうち自然に帰るから捨ててもいいんだよ」と初心者らしきメンバーに言ってました。

昔はそんな事を言う先輩もいましたが、
最近は、山になかったものは山に残してこない、、、のが常識ですね。
みかんの皮には残留農薬もあるでしょうし、山にはないはずの雑菌なども付いているでしょう。
山に住む動物や植物達には計り知れない影響があることと思います。

渓流では、そうめん流しを楽しんだ後のそうめんが時々流れに引っかかっていたりします。
これも自然に対するインパクトもさることながら、見苦しい事この上ないですね。

それに、女性のお花摘みの後のティッショペーパー・・・・・・
近い将来は、大も小も持ち帰るようになる時代が来るのでしょうが、
できればペーパーくらいは持ち帰ってほしいものです。
それもちょっと・・・と言う人は、トイレ用のロールペーパーを使ってくださいね。
ティッシュペーパーは水に溶けないので、いつまでも山に残りますが、
ロールペーパーは水溶性ですので水に溶けてしまいます。

これは、みなさん、常識ですよね。

あっ!それと・・・・・
これは私が見たのではありませんが、
長崎市内に「岩屋山」と言う長崎市民に人気の山があります。
先日、そこを登った私の友人が、「登山口近くにオオキツネノカミソリが一輪咲いていた」と言っていました。
岩屋山にオオキツネノカミソリは昔から自生していません。
「多分、だれかが多良岳から持ってきて植えたんだろう・・・・」と言っていました。
このことなんかも、山が好きという気持ちから出た行動なんでしょうが、
植生に対する影響などを考えると、ピント外れの行動ですよね。

第一、仲間達と楽しく咲いていたのに、一人だけ離れた山に連れて来られたオオキツネノカミソリが
一番可愛そうです。どうせ根付く事も出来ずに枯れてしまうのでしょう・・・・

山ではいろんな人と出会います。
素敵な出会いばかりだといいのになあ〜〜〜と思います。

      



2003.08.04・・・・多良・湯野尾川と長田川

8/2(土)、mimimamaさんと二人で、轟の滝に水汲みに行きました。
せっかくだからと、轟に行く途中にある川に入ってみました。
多良岳横断林道から見るこのふたつの川は、なかなかそそります。

まずは、湯野尾川に入ってみましたが、すぐに砂防ダムがあり、
その上は水が少なくなり
植林がうっとうしい感じでしたので、遡行打ち切り。

隣の長田川へ・・・・
この長田川は、林道のすぐ下で吐合となっていて、初めに左俣に入ってみました。
最初は、なかなか感じがよく川幅もあり期待されたのですが、
しばらく遡行すると林道をくぐり、眼前には真新しい砂防ダムが・・・・・
その上部はゴーロの谷で、オオキツネノカミソリが咲いていました。

なんの変化もなさそうなので、少し下って今度は右又に行ってみました。    
こちらは左俣以上にパッとしません。

五家原岳への中尾根コースの登山道を伝って車のところへ戻りました・・・・地図




2003.08.01・・・・お気に入りのラジオ番組

みなさんは、ラジオを聞きますか?
私は仕事柄よく聞きます。

最近、仕事中はもちろん、勤務のない時でも自宅でわざわざ聞く番組があります。
NHKラジオの、「夏休み子供科学電話相談」です。
午前中の放送番組です。

動物、魚、昆虫、植物、天体、宇宙、気象、などなど・・・・
専門の先生方が子供達からの素朴な疑問に答えていきます。
大人の私達が聞いても、目からウロコが落ちる事ばかり!

今日もいろいろな質問が子供達からあっていました。

「雲と霧はどう違うんですか?」
さあ、あなたならなんと答えますか?

先生の答えは、「同じです」というものでした。

どちらも小さな水滴の集まりで、
地面にくっ付いているものが霧、地面から離れているものが雲、だそうです。

ですから、山に登ったりすれば、下から見たときは雲だったものが
登るにつれて霧となるのだそうです。
なんだか、科学の世界と言うより国語の世界ですね。

またなにか、面白い話が聞ければこのコナーで紹介します。
 

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