≪Jimnyの山登りレポート≫

甘茶谷(尾鈴山の谷)沢登り


【登った谷】・・・・・・・甘茶谷(宮崎県尾鈴山)
【山 行 日】・・・・・・・2008年8月16日(土)
【天   候】・・・・・・・晴れ/一時雨
【メンバー】・・・・・・・クニさん、ハマちゃん、mimimama、Jimny

宮崎県尾鈴山の沢へ行ってきました。
かなり以前に山歩きでは一度登った事のある尾鈴山だったが、沢から登るのは初めてだ。沢登りを始めた頃から、尾鈴山の谷のことは水が豊富だということを聞いていてそのうちに訪ねたいものだとは思っていたが、長崎から出かけるには九州内では最も遠隔地になることもあってなかなか機会がないままに時間は過ぎていた。今回、富山県の沢に入る計画を立てていたお盆の休みだったが、現地の天気予報が悪かったので中止とし、急遽尾鈴の沢登りに変更したのだった。メンバーは「山人」のクニさん、ハマちゃん、mimimama、Jimnyの4人。

長崎を15日(金)の朝出て、佐賀県多久市のクニさんを拾い、時間もあるので下道を走った。柳川から南関に出て、俵山トンネルを抜けて高森へ。R325を走り、高千穂町から一路延岡へ。途中延岡バイパスに乗り、日向方面へと走った。国道へ降り、サーファーや観光客、帰省客で混雑する道を抜けて尾鈴方面に入るところのAコープで買出しをした。途中、地元の水流渓人さんに挨拶の電話を入れると、今尾鈴で子供たちと水遊びをしてきたところだと言う。水は多めだそうだ。気をつけてくださいね、と激励の言葉をもらった。長いドライブの末、現地に到着。尾鈴のキャンプ場のバンガローが3.500円と激安だったんで、迷わずバンガローに決定!買出ししてきた焼肉を食べながらビールのピッチが上がる・・・・・・だいじょうぶかいな?


バンガローに前泊

入渓準備

水量はいつもより多めとの事

前夜少々遅くまで盛り上がりすぎて、全員寝起きが悪い。でもこんな時は撤収の時間が省けるバンガローはありがたい。さっさと準備をして入渓地点へと向かう。初めてということもあり、遡行時間が掛かりそうなのでキャンプ場からの入渓は止め、上の林道が谷を横切る地点から入ることとした。1時間ほどは短縮できそうだ。準備をしていると、キャンプ場で一緒だった福岡のP山の会の方たちがやってきて車を上にデポするのでよかったらどうぞ、と声をかけていただきありがたくお世話になった。彼らは上部の二俣からは右俣に入るそうだ。実際に下山の時にわかったが、車をデポしていないと疲れた体で1時間の林道歩きを余分にしなければならないところだった。ありがたい。

谷は広く明るい

入渓地点の橋の上から眺めると、なかなかのスケールだ。水も多そうだ。ワクワクする期待感と緊張感が交錯する瞬間だ。初めての沢は、この時の緊張感がいい。7:45入渓。大岩を乗り越したり、広いナメをひたひたと歩いたり、、、、、いい気分で、尾鈴の沢登りは始まった。

さほどロープを必要とするところはなかったが、念のため2回ほどロープを出した。入渓から2時間ほどで初めて堰堤に出会う。9:50。堰堤を越えると、二俣となる。上流からの土砂の流れ込みがすごい。途中で会った地元の林業の方が、数年前の台風で谷の底が浅くなってしまい、昔を知る人から見れば寂しい限りだと言う話をされていた。

堰堤に出会う 二俣にて、

二俣を我々は左へと向かう。(10:00./10:20)。我々の後ろの方に見えていた右俣に向かうP山の会のメンバーに大きく手を振ってお互いの無事と健闘を祈った。左俣に入るとコンクリートの橋げたが見えてくる。車は朝からここまでデポしに来たそうだ。一部から「ここで止めてもいいかも、、、」なんて言う弱気発言もチラホラ聞こえたが、「こんな遠くまでやってきてアホか!」と私は言いながら「それもいいかも、、、」なんて事を考えていたのでした、、、


左俣に入った後も、それほど水量は減らず、相変わらず滝が現れたりゴルジュが立ちふさがったり、と飽きさせる事はない。初めての沢に入って、この滝をどう登ろうかとか、このゴルジュは巻くべきか否かとか、そんなことに、中身のない頭で考える時間が私は好きだ。


それこそもうお腹いっぱいです〜〜〜と言いたくなるくらい滝を登ると、だんだん傾斜がきつくなってきて、前方は山が両斜面とも崩壊しているのが見えてきた。ここからの土砂が谷を埋めているのか、と納得できるスケールの崩壊だ。13:00.。

落石に注意しながら、慎重にかつ迅速にこの地点を抜けた。フェルトの沢靴のメンバーは足元を変えた。(13:40/14・00)。

適当なところで、ガレ場から右手の尾根に上がりこんだ。傾斜が急で直登はきついので、右方向の尾鈴山の方向にトラバース気味に山を登って行く。今日はとても元気なmimimamaがトップで引っ張る。雷が鳴り雨も降り出したが、たいしたこともなく収まってくれた。上部が明るくなり、稜線に出るなと思っていたら、トップのmimimamaから「尾鈴の山頂に出たよ〜〜!」と声が聞こえた。なんとダイレクトに尾鈴山に出たようだ。尾鈴山山頂(15:00/15:20)。

ハマちゃんが担ぎ上げてくれたスーパードライで乾杯する。

源頭部は荒れていた

しかしここから車までの下山も疲れた体には堪えました。車デポ地点着。14:20.
車のミラーになにやらぶら下がっている。爆発物か!と一瞬みんな身構えたが、水流渓人さんから差し入れの時価数万円はすると思われる高級焼酎でした。わざわざ西都から届けに来てくれたのかと思うと、感謝いっぱいです。

この後、雨も降り出したので霧島の御池のキャンプ場の常設テントに逃げ込み、2晩続けての宴会でおいしく焼酎を頂きました。ツルちゃんありがとう!

みんな、お疲れ様でした。明日はどうせ雨だからぐっすり寝ようね〜〜〜〜。

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