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*Jimny倶楽部で、祖母傾縦走に行ってきました。 紅葉を楽しみながらのんびり縦走できたらいいなあ〜〜〜と、出かけたのですが なんのなんの、祖母傾はそんなに甘くありませんでした・・・・・・ |
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*計画書 *概念図 |
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女だけの祖母傾縦走から2年半・・・・・・ 近年この縦走路も関係各位のご尽力により整備が進み、格段に歩きやすくなった。 とは言え、やはりこの縦走路は九州で山登りをする人にとっては特別のコースであることに違いはない。 今回のメンバーは、久し振りにこの縦走路を歩くJimnyがLを務め、 SLには、思い出の縦走路をもう一度確かめながら歩きたいmimimamaさん。 それに、日本百名山登頂中の月桂冠りつ子さん。 そして、山歴20年近いおじゃるゆり子さんとビューティーそのこさんのお二人。 このお二人にとっては長年の念願のコースだったそうだ。 そんな気合充分のメンバーを得て、LのJimnyも思わず力が入ります。 今回は紅葉を見ながら、楽しく歩きたいものだ・・・と、ご馳走を用意し、 お酒もほどほどにザックに詰めて準備万端整いました。 天気予報では冬型の気圧配置になるとのこと・・・・ 2日目、3日目は曇りと雨マーク。 |
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りつ子さんは 「アイゼンはいらんやろか?」と心配する。 私は 「11月の始めに九州でアイゼンのいるとか言う事は 聞いたことのなかばい」と、笑ったものの、 りつ子さんの言うとおりの展開となったのでした。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 九折登山口の駐車場に前夜テント泊し、 いよいよ縦走の朝がやってきた。 |
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ご馳走で膨らんだザックが重い。 この時期の縦走は春よりも荷は重くなるが、 それは全員覚悟の上だ。 観音滝を眼下に見ながら一旦林道に出る。 林道を横切り、 急登の続く山道を三つ尾へと向かう。 |
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今回は、三つ尾から坊主コースへ入る。 風が冷たいが 天候はまあまあと言ったところか・・・・・ 岩峰の展望台からは、 明日歩く事になる山々が見渡せる。 5mのルンゼや、新しくハシゴが 架けられていたカンテの乗っ越し、 五葉塚への岩場など、 順調に登っていく。 傾山はうっすらと雪化粧のようだ。 |
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7月の剣岳以来、本格的な山行は久し振りの りつ子さんは少々きつそう・・・・ この日のために半年間かけてトレーニングに 励んできたおじゃるさんは絶好調の様子。 悩みに悩んでようやく仕事の都合をつけて 参加が決まったそのこさんは さすがに日頃の鍛錬の積み重ねで順調だ。 傾山の山頂では小休止を取っただけで、 九折越の小屋へと向かう。 九折越では小雪が舞い始めていた・・・・・・・・・・ |
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九折越の小屋には、 広島大学のワンゲル部5人パーティーと もうひとつ男女混成の大学生の6人パーティー、 単独の熊本の男性が一人、 それに我々パーティーの4組だった。 今日の我々の夕食はポークソテーです。 小屋の中においしい匂いをまき散らして、 ゴージャスな夜は更けていったのでした・・・・・・・ |
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・・・・・・・・・・・・・・・・・ 縦走2日目の朝は、雪景色だった。 4時に起床し、 5時前にはヘッドランプの明かりで出発。 笠松山の横を過ぎる頃、 空がうっすらと明るくなってきた。 本谷山を過ぎ、ブナ広場でコーヒータイムを取る。 我々より1時間遅れで出発したという 広島大のワンゲル部が、もう追いついてきた。 若いっていいなあ〜〜、と全員ためいき。 |
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ブナ広場を後にして、尾平越を通過。 この尾平越の通過タイムで 祖母山までいけるかどうかを 判断しなければならない。 今日のこのペースなら大丈夫そうだ。 今日はトップを行くmimimamaさんが いいペースでみんなを引っ張っていく。 この尾平越から古祖母山までの登りが、 今回一番きつい登りだろう。 古祖母山を越えると、 一旦下りとなり障子岳への登り返しとなる。 |
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このあたりから雪が深くなってきた。 障子岳は厚い樹氷が付いていた。 天狗岩へと向かう。 コース上に出てくる岩場は慎重に進んでいく。 天狗岩を越え、 いよいよ祖母山への最後の登りとなる。 ここまで予定のタイムで来ている。 この悪条件の中、みんながんばっている。 祖母山直下のルンゼのハシゴは 凍っていて滑りやすい。 |
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ルンゼを過ぎると、最後の岩場だ。 いつもならなんと言う事のないところだが、 雪でスリップするので慎重に登る。 こんな時期にアイゼンがほしくなるなんて、 りつ子さんの言うとおりだった。 ・・・・・・・・・・・・・・ 念願の縦走路の到達点「祖母山」の山頂には 長年の宿題を果たした、 おじゃるさんとそのこさんがトップで登頂! みんな揃ったところで、固い握手を交わす。 バンザ〜〜イ! |
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九折越の小屋から祖母山まで 休憩を含め、10時間40分。 この条件にしてはいいペースだったと思う。 凍えそうな山頂は早々に後にして、小屋へと向かう。 祖母山九合目小屋では、久し振りに会う小屋番さんが 「よ〜来たのお〜〜」と、笑顔で迎えてくれた。 今夜の宿泊客は我々のほかには、3組4人とのこと。 ゆっくりできそうだ。 広島大ワンゲル部は我々と入れ違いに テン場に向かっていった。 |
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九折越の小屋とは違い、祖母山の小屋は快適だ。 ストーブが燃え、自家発電の灯りもある。 荷物の片付けを済ませ、一息付いて 今日の夕食に取り掛かる。 今日は、キムチ鍋! ご飯を炊いて、キムチ鍋が出来上がる頃、 担ぎ上げたビールを開ける。 さあ〜、始めよう! |
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その夜は、同宿の人たちとの会話も弾み 持ってきたウィスキーもほとんど空に・・・・・・ ・・・・・・オヤスミナサイ 3日目、できれば大障子、前障子を越えたいと 思っていたがこの積雪ではとても無理だ。 広島大ワンゲル部も同じ様に変更するらしい。 同宿の2パーティー3人から 下山に自信がないので同行させてほしいとの 申し出があり一緒に行動することとなった。 昨夜降った雪で積雪はまた多くなっている。 |
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尾平から上畑までのバスの時間の都合があるので 同宿だった熊本の単独行のベテラン(A星さん)と mimimamaが先に尾平に下ることとする。 残ったJimny倶楽部4人と同宿の2組3人は 小屋番さんに別れを告げ、 一緒にゆっくり安全に下山する。 宮原までは雪が深い。 宮原を過ぎ、5合目あたりから雪は少なくなり 白い雪と紅葉との素敵な風景が目の前に広がる。 トップはおじゃるさんにお願いする。 尾平までは3時間くらいかけてゆっくり下山した。 |
振り返ると、雪をまとった祖母山系の稜線が雄雄しい。 手ごたえ充分の山行を終え、 みんなの表情も晴れやかだ。 【今回の山行のテーマ】 @九州一の縦走路を踏破することにより、 登山者としての自信を深めたい。 Aこれまでの登山経験を通じて身に付けた体力、 歩行技術、生活技術、パーティーシップなどを 実践の場で発揮し思い出に残る山行としたい。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 長崎へと帰る車の中には、 自信を深めた登山者の顔がありました。 |
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