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朝、雨が屋根を叩く音が続いている。 この天候なら、だれかが言うに違いない・・・・ 「隊長〜〜行くんですかあ〜〜?」 すかさず隊長の私が言う。 「なに〜〜!、雨が怖くて山が登れるかってんだあ!」 「でも、そんなに言うなら、下山して温泉にでも入ろうか・・」 そんな会話を頭の中で構築しつつある時、 ある人物が静かに口を開く。 「さあ〜、準備しましょうか。」・・・トシさんであった。 予想外の展開にJimnyの頭の中のシナリオはガラガラと 音を立てて崩れていった。 え〜〜い!こうなったら、鴨雑炊を食べてやる〜〜っ! |
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ぐれかけた隊長は、おいしい鴨雑炊に気を取り直し 出発準備をするのであった。 今日は、三里河原までのルンルンハイク・・・・ には、ならんだろうなあ〜〜 この雨の後だもんなあ〜〜 何箇所かのトラバースには、 濡れた岩に気を使いながら慎重に通過する。 そして、吐野の手前で沢に出た。 吐野の上流のほうが、渡渉は楽と思えるが その地点は下山に使う事にして、 あえてここを渡る事にする。 なんたって、Jimny倶楽部だぞ〜〜 深いところは、膝上まで水流がある。 水圧に持っていかれそうになりながらも、全員無事渡る。 |
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やはりまだまだ水は冷たい。 三里河原を上流へと散策する。 秋には紅葉がきれいなところだが、 この時期の新緑もまた素晴らしい。 しばらく散策して、お昼とする。 今朝、握ってきたオニギリをほうばる。 体が冷えるので、休憩もそこそこに出発する。 下山は、吐野の少し上流を 4人づつスクラムを組んで渡渉する。 そして、瀬戸口谷を渡り、登山道へと進む。 |
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登山道途中の、ムシカリやアケボノツツジがきれいだ。 五葉ダキからは、対岸の山肌に アケボノツツジのピンクと、 ムシカリの白色がコントラストを見せている。 「ホンナコツ、キレイカバイ、コノヨノモンノゴトハナカバイ・・」 英語がわからんJimnyは英語風の発音でつぶやくのであった・・・ *この際ですのでメンバー紹介を・・・・ 右から、昨日は死にかけていた「ビューティーそのこさん」 次が、感嘆詞は英語が出てくる「ため息の由美さん」 英語は出ないが、お公家様笑いの「Mゆりこさん」 含み笑いしかしない「まっちゃん」 昨日のコースで、太い木と頭突き合戦をして敗退した「花散里姫」 昨晩の鴨鍋が好評でご機嫌の「mimimama」 そして、最後は宮崎県人なのに「大崩山」初めての「トシさん」 |
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そんな個性豊かなメンバーばかりの 今回の山行も終わりが近づいてきた。 振り返れば、昨日までは姿を見せてくれなかった 「小積ダキ」もその雄姿を見せてくれた。 祝子川本流も雨で増水してその勢いは圧倒的だ。 名残は尽きないが、山荘へと戻る。 置いてあった荷物を再びパッキングして 山荘を後にする。 雨に濡れてズッシリと肩にくる。 |
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登山口までは、30分。 今回は、大崩山での山登りの後に初めて立ち寄る 「上祝子温泉・美人の湯」を楽しみにして来た。 さっそくお風呂に飛び込む。 露天風呂からは、大崩山方面が望めていい気分だ。 風呂から上がり、そばの東屋で食料の残りを食べる事にする。 野菜たっぷりのラーメンと、ウドン、ガーリック風味のフランスパン、 ヨーグルト入りの海草サラダ・・・・・・ なんだか、下山してからのほうが、ご馳走やねえ〜〜 アフターコーヒーしていると、長崎の山の会で一緒だった ○上ちゃんとバッタリ。 福岡で山のガイドをしている彼は、 昨日は「行縢山」、今日は「大崩山」のガイドだったとの事。 久し振りに会ったが、元気そうで安心した。 |
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さあ〜、お腹も一杯になったことだし、長崎まで長〜いドライブを始めましょうか・・・・? 帰路、緒方町の原尻の滝を見物して、日田市のお気に入りのうどん屋さんで夕食を済ませ、 思い残すこともなく、長崎へと帰ったのでありました・・・・・・・ 終わり |