≪mimimamaの山登りレポート≫               

      【大雪山大縦走!!!!】

                                  ・・・・概念図 

*屋久島に続いて、北の大地へと舞台を移して、大雪山縦走をしてきました。
 遥かなるトムラウシ山を見ながらの縦走を期待して出かけましたが、
 あいにく雨に遭い展望には恵まれませんでした。
 しかし、悪コンデションの中、歩き通したことで一層充実した山行となりました。
                         
                                   ・・・・・・レポート/mimimama
 
【山域】・・・・・・・・大雪山系
【登った山】・・・・・旭岳、北海岳、白雲岳、忠別岳、化雲岳、トムラウシ山
【山行日】・・・・・・2001年7月4日〜7月7日
【天候】・・・・・・・・雨のち曇り時々晴れ
【メンバー】
     mimimama・・・・・・・リーダー、装備
     月桂冠りつ子さん・・・サブリーダー、渉外
     ご近所のYさん・・・・・食料、会計、記録

【コース】
 (7月4日)・・・ロープウェイ駅(6:10)〜姿身の池(7:08)〜旭岳(8:49/9:10)〜間宮岳(10:06)
         〜北海岳(11:04/11:17)〜白雲分岐(12:35)〜白雲岳(13:05/13:15)〜
         分岐(13:40)〜白雲岳避難小屋(14:10)
 (7月5日)・・・白雲岳避難小屋(6:30)〜忠別沼(9:23/9:36)〜忠別岳(10:14/10:24)〜
         五色岳(12:07)〜化雲岳(13:35)〜ヒサゴ沼避難小屋(14:50)
 (7月6日)・・・停滞
 (7月7日)・・・ヒサゴ沼避難小屋(6:00)〜雪渓取り付き(6:15)〜縦走路(7:05)〜北沼(9:15)
         〜トムラウシ山(9:45/10:30)〜南沼キャンプ場(10:45)〜カムイ天上(14:53)〜
         トムラウシ温泉(16:55)
 屋久島山行のおり、「今度は北海道に行こう!」
 と言う話しが盛り上がり
 格安航空券が取れたこともあって、
 実現することとなった。
 メンバーは、「ビューティーそのこさん」が
 都合が付かず不参加。
 代りに、冷静沈着な「ご近所のYさん」が加わり、
 鬼に金棒のメンバーが揃った。

 何度かのトレーニングもこなし、
 いよいよ出発の日が近づいて来たが
 梅雨前線がよりによって北海道に架かっている。
 旭川に到着するとやっぱり雨だった。
 今日の宿の「旭岳温泉」の
 「ロッジ・ヌタプカウシュペ」に入る。
 


 雨は激しく降っていて、
 明日の出発を悩みながら就寝した。

 7月4日、初日より雨を覚悟して出発。
 ロープウェイを降り、姿身の池で小休止する。
 この辺りから雨は止み明るくなってきたが、
 旭岳への登りは濃霧の中、2時間かかった。

 裏旭キャンプサイトまで、雪渓を下る。
 これから先は時々ガスも切れ、
 黒岳など他の山々もよく見えて
 白雲岳避難小屋まで快適な縦走だった。
 キバナシャクナゲやエゾコザクラの群落があり、
 楽しい一日目が終了。
 
7月5日、二日目。
 激しい雨にて始まる。
 一日待っても、天気の回復が見込めず
 むしろ悪くなるかもしれないとの事で
 忠別岳避難小屋まで行くことに決定する。

 熊よけの鈴を付けコンパスを合わせて
 出発したが、ところどころ縦走路はガスと
 雪渓にふさがれて先が見えない。

 地図とコンパスで確認しながら進む。
 忠別沼辺りから、雨もやわらぎ
 メンバーも元気だったので
 ヒサゴ沼避難小屋を目指すことにした。
 五色岳、化雲岳を過ぎ、ヒサゴ沼の避難小屋に着く。

*ヒサゴ沼の避難小屋は雪渓を下った所にあり、
 ガスがかかると位置がわかりにくいので要注意!

7月6日三日目。
 今日もまた雨交じりの強風が吹いている。

 出発の準備を済ませたが、
 トムラウシ山の撮影に来ていた人から
 
 「明日には梅雨前線が南下しそう」との話しを聞き
 われわれも、明日に賭けようとの思いで、
 予備日を使って停滞することとした。

 7月7日、四日目。
 風は強いが、天気は回復しそうだ。

 ガスで先が見えないが、取りあえず小屋を後にした。
 まず、縦走路の出合いまで雪渓を登り上がる。

 Yさんと二人でコンパスを合わせ慎重に登った。
 何とか、縦走路に上がった所で青空が見え始めた。
 晴れ渡った空に、大雪山の山々を
 遠くまで望むことが出来た。
 トムラウシ山に向かう道程は、
 晴れた空に景観が素晴らしかった。
 
 
ナキウサギの声を聞きながら進む
 ロックガーデンは緊張した。
 北沼から登り始めたトムラウシ山頂付近は
 突風に吹き飛ばされそうになりながら行く。

 風が冷たく、口がよく動かない。
 山頂までは一人の登山者がいただけで
 縦走してきた我々三人だけだった。
 山頂に着くと、トムラウシ温泉の方から
 登ってきた人たちで賑わっていた。

 旭岳からの縦走路や十勝連峰が
 はっきり見えた。
 トムラウシを後にするのは心残りだったが、
 下山にかかる。
下りは延々と続いた。
 こまどり沢の長い雪渓を下り、
 何度も沢を渡渉し

 ドロでグチャグチャの長いカムイ天上を過ぎ、
 そしてまた下り、
 大雪山の縦走は無事終了した。

 
 *予備日を使って一日停滞したことが、
  結果的にはよかったと思う。
  リーダーとして決断することの大変さを
  実感した山行だった。

      ・・・・・・(mimimama)
山行中のショットはこちら・・・・